発売後すぐに売り切れちゃうムーミンツアーなど、北欧専門の旅行を企画・販売している会社が田町にあるって知ってました?その名もフィンツアーさん。北欧専門って?大手旅行会社と何が違う?などなど色々と気になったので直撃してまいりましたよ〜
場所は桜田通り沿い、慶應義塾大学東門のすぐ斜め前にあるビルの9階にあります。特に目立った看板があるわけでもないので、この場所に旅行会社があるというのを気づかない人も多いかも
早速9階に上がり、受付に・・・
いきなりこれはなにかのトラップ!?・・・汗
どうやらこちら同じフロアを複数の旅行関係の会社さんでシェアしているようです。
社長の美甘(みかも)さん(左)と三輪さん(右)
田町新聞
「早速なんですが、会社の成り立ちを教えていただけますか?」
美甘さん
「1983年にフィンランドが好きな人間が集まってできた会社です。当時はまだフィンランドはじめ北欧への旅行が一般的ではなかったので、気軽に行けるようになることを目指して設立されたと聞いています」
田町新聞
「そうだったんですね。今はおしゃれな家具だったり雑貨だったり、北欧は日本の生活にもだいぶ身近な感じがします。あ、ちなみに北欧ってどこまでを言うんですか?」
三輪さん
「スカンジナビア半島の三国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)にフィンランド、アイスランドを加えた5カ国を北欧と呼ぶことが多いのですが、弊社ではさらにデンマークの自治領であるグリーンランド、最近徐々に注目を集めているバルト三国(ラトビア、リトアニア、エストニア)を扱っています」
田町新聞には未知の国ばかり・・・
フロアにも北欧に関する雑貨や本などが並び、旅行意欲をかきたてます
田町新聞
「いきなりちょっと聞きにくい質問なのですが・・・ぶっちゃけH●SさんとかJ●Bさんとかいわゆる大手旅行会社さんと何が違うんですか?」
三輪さん
「まずはやっぱりスタッフ全員が北欧好きで詳しいということですね。みんな年3〜4回は添乗員として現地に行っていますし、現地の感覚を肌でわかっている。大手さんはいろんな方面をまんべんなく扱っていて、北欧はそのうちの一つ。うちは北欧に絞っている分、かなりマニアックなこともお答えできますので」
美甘さん
「それと、社内でお客さんとのやりとり、航空券、現地のホテル、送迎、アクティビティの手配など全部やっています。これは海外を扱っている旅行会社では珍しいことです」
田町新聞
「え、そうなんですか!」
美甘さん
「現地の手配は通常、“ランドオペレーター”と呼ばれている専門の会社にアウトソーシングされるんです。フィンツアーはこの機能が社内にあるので」
田町新聞
「知らなかった・・・あれ、ということは他社で申し込んで実質御社が現地の手配をしているなんてこともあるんですか」
美甘さん
「はい、そのとおりです」
田町新聞
「なんと!そうだったんですね。大手旅行会社があるのにどうやって商売しているんだろう、と勝手に心配してたんですよね。大変失礼いたしました」
美甘さん
「いえいえ、ご心配いただきありがとうございます 笑」
田町新聞のまとまりのない質問にも笑顔で答えてくれる社長の美甘さん。ちなみに美甘さんは三代目社長で、以前はフライトアテンダントをされていたとのこと。どおりでスマイルが華やかなわけです!
田町新聞
「ほかにフィンツアーさんならではの魅力は?」
三輪さん
「添乗員同行ツアーの場合、他社さんの場合は添乗員も専門の会社にアウトソーシングされることが多いと思うのですが、うちは自分たちで企画して自分たちが添乗員となって参加します」
田町新聞
「え!じゃあこのカウンターで旅行の相談をしていた担当者の方が、旅行も一緒に来るということもあるんですか?」
三輪さん
「はい、私もつい先日自分が企画したツアーの添乗員としてフィンランドに行ってました」
田町新聞
「それは安心感が半端ないですね」
終始穏やかな表情の三輪さん。国内で行われる北欧関連のイベントに呼ばれてスピーチすることなんかもあるそうなので、見つけたら気軽に声をかけてみて!
三輪さん
「また、これは添乗員同行ツアーだけでなくパッケージツアーもなのですが、旅行中にトラブルがあったら24時間日本語でサポートします。通年フィンランドのロヴァニエミに日本人スタッフも常駐しているので安心です」
美甘さん
「あと、やはり企画力ですかね。例えば、これは三輪が企画したものですが・・・」
と見せてくれた添乗員同行ツアーのチラシ
田町新聞
「ちょコレ!観光要素一切なし!!って・・・笑
旅行会社のチラシとは思えない!」
最近、サウナ&水風呂にハマっている田町新聞からしたら・・・
「最高じゃないっすか!」
三輪さん
「最近サウナの人気が高まっていますよね。サウナ好きの人を“サウナー”と呼びますが、その方々に向けて“ひたすらととのう”ツアーを企画しました」
田町新聞
「いや、もう聞いただけで面白すぎる。“湖の氷に穴を開けた水風呂”“フィンランド唯一のサウナバス”“サウナショップ”“サウナヨガ”・・・くうぅぅううなんて魅力なんだ!田町新聞もととのいたい!」
サウナ好きおっさんの田町新聞にはドハマりです。確かにこんなディープなツアーはここにしかなさそう・・・
三輪さん
「実はフィンランドのサウナをきちんと伝えていこうという真面目な意図もありまして」
田町新聞
「というと?」
三輪さん
「フィンランドといえばサウナの本場というイメージがあると思うのですが、例えば最近日本のサウナで人気のロウリュ(高温の蒸気をタオルで仰ぐサービス)、あれは実はフィンランドにはないんです」
田町新聞
「え!ない!?」
三輪さん
「ロウリュはフィンランド語ですが、サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させる行為そのものや、水蒸気がふわっと降りて体が温まる感覚を指すんです。仰ぐのはドイツのアウフグースというサービスで混ざって伝わったんですね」
田町新聞
「いやぁ、ここで話を聞いているだけで面白いんだから、サウナ好き、いやサウナーにはたまらないツアーだろうなぁ」
ちなみに気になるお値段はこちら。北欧で、7日間で、添乗員付きで、これだけ濃い内容なら決して高くないと感じるのは田町新聞だけではないはず
三輪さん
「最近ドラマ化もされたマンガ「サ道」の著者でサウナ大使のタナカカツキさんと一緒に企画し、ご同行いただいて、4月に第一回目を開催したのですが大好評でした!すでに第二回の開催も決まっています」
美甘さん
「北欧というと、これまではオーロラやサンタクロース、フィヨルドといったイメージが強かったと思います。もちろんこれらのツアーも充実していますが、いろんなテーマでいろんな好きな人がいるので、きめ細かくニーズに応えていきたいですね」
田町新聞
「今度はどんな企画が出てくるのか楽しみになっちゃいました」
日本で唯一、オフィシャルのムーミンツアーを販売しているのもフィンツアーさんならでは。ちなみにこちらは毎年、募集開始して1〜2日で売り切れてしまうほどの人気。満足度が高く、リピーターも多いとか
美甘さん
「あ、そういえば三輪ちゃんオーロラ王子なんです」
田町新聞
「社長、急にぶっこんできましたね 笑 どういうことですか?王子って?」
三輪さん
「あ、いや・・・オーロラ観測地の現地駐在で11月〜3月まで6回現地で冬を越したことがあり、これだけオーロラにどっぷりな旅行会社のスタッフはめずしいのですが、私が日本から添乗したオーロラツアーでは今のところ100%オーロラが見られているんです」
田町新聞
「おぉ〜〜100%!それはスゴイ!確かにオーロラ王子だ 笑」
三輪さん
「いや、王子って年齢でもないんですけど。しかも私が出張中に勝手に社長たちがネーミングを決めちゃったっていう・・・」
美甘さん
「いいじゃない、ねぇ〜百発百中なんだから、今度はサウナプリンセスを決めちゃう?」
と、王子談義で盛り上がるおふたり。なんかスタッフの皆さん仲良さそうでいいなぁ〜。これも北欧好きという共通点がなせるワザ!?
タイアップ企画も多く、北欧が舞台の映画や北欧がテーマの本では現地のコーディネートを行ったり、映画公開や本の出版に合わせたツアーを企画したりとまさに北欧旅行のパイオニアとして認知されているフィンツアーさん。
フロアにはフィンツアーが協力した映画や展示などのチラシも。最近では登坂広臣さんとと中条あやみさんのダブル主演で話題となった映画「雪の華」などに協力しているそう
最近はネットで直接飛行機や宿を予約して旅行をする人も多いと思います(実は田町新聞もそうなのですが)、今回取材させていただいて、フィンツアーさんのような旅行会社を利用するからこそできる体験があるということにあらためて気づかされました。
ちなみに土曜日は予約制ですが、平日は飛び込みで相談に行ってもOK!ご近所ですし、北欧に興味を持ったら気軽に相談に行ってみてはいかがでしょうか?
ムーミンとニョロニョロも待ってます
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北欧旅行フィンツアー ノルディックジャパン
東京都港区芝5-13-18 いちご三田ビル 9階
Web:https://www.nordic.co.jp/
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