「せっかくの夏休み、ゲームやYouTubeだけじゃ…」そう感じている親御さんに朗報です。芝浦でこの夏、小学生向けのちょっと気になる“新しい体験”がはじまります。
仕掛け人は、なんと高校生の仲良し3人組。自分たちの大好きな「書道」の楽しさを、地域の子どもたちにも伝えたい──そんな想いから立ち上がったのが、「若芝和の心プロジェクト」です。

メンバーは、芝浦小出身の野村さん、加藤さん、草野さん。小3で同じクラスになってから意気投合し、以来ずっと一緒に筆を握ってきた“書道ガールズ”です。書道教室は、野村さんのお母さんが主宰しており、月2回、金曜日に活動中。小学生から社会人まで幅広い年代が通う、地域密着型の教室です。
「集中して黙々と書く時間が好き。書道って心が落ち着くし、個性も出る。墨の濃さや筆の力加減で、同じ字でもまったく違って見えるところがすごく面白い」と語ってくれたのは加藤さん。
“書道のたのしさ”をもっとたくさんの子どもたちに知ってほしい。そんな想いから、3人は自ら企画を立て、準備を重ねてきました。

今回の体験会は、8月15日(木)に2回開催。いずれも芝浦港南区民センターで行われます。参加費は無料、書道道具もすべて用意されているので、手ぶらで参加OK。対象は小学生で、学年ごとに合わせたお手本を3人が書き下ろし、筆の持ち方や書き方のコツを一人ひとり丁寧にレクチャーします。夏休みのちょっとしたチャレンジにぴったりでは?
プロジェクト名の「若芝和の心プロジェクト」には、“若い芝浦の子どもたちの芽を育てたい”という意味が込められています。自分たちもまだ“芽”だからこそ、同じ目線で、同じ地域で、育っていきたい──。あったかいなぁ。
ちなみに活動のきっかけは、
「学校や日々の生活でいろんなことを考えるなかで、書道の時間だけは、心がスッと静まって、自分に戻れる感じがしたんです。その心地よさを、もっと小学生にも知ってもらいたいなと思いました」という野村さんの気づきから。
この想いに、佐藤さん・加藤さんも「やってみたい!」とすぐに賛同。
「ずっと興味はあったけど、なかなか一歩を踏み出せなかったボランティア活動。今回、仲良し3人でできるのがうれしい」と草野さんは笑顔で話してくれました。
「書道って、自分自身と向き合える貴重な時間。今ってなかなか“集中する時間”がないじゃないですか。だからこそ、あえて書道にチャレンジするのって、すごくいい体験になると思うんです」(草野さん)
都心はなにかと人間関係が希薄だとか言われがちですが、このプロジェクト、私たち大人も見習いたくなるような、まっすぐさが詰まっています。

体験したら教室に通わなければいけない、なんて縛りも一切なし。夏休みの新しい発見に、そして地域の高校生との心あたたまるふれあいに。お子さんをぜひ誘ってみてはいかがでしょうか?
ちなみにこの取り組み、今回だけで終わらせるつもりはないそう。冬休みなどにもまた開催したいとのことなので、今回参加できない方も、次の機会をお楽しみに。
子どもたちにとって、そして高校生の3人にとっても、忘れられない夏の1ページになりそうです。