芝浦アイランドにある「東京ハーバーボートライセンススクール」。都心で唯一ともいえる小型船舶免許の教習所として、これまで多くのボート免許取得者を輩出してきました。
実はこれまで1級・2級 船舶免許の取得に向けた教習のみを扱っていて、水上バイクに乗るのに必要な特殊小型免許は扱っていませんでした。なぜなら、水上バイクは騒音問題や迷惑行為が全国的に問題となっていて、これまで東京港では教習が許可されていなかったから。
しかし、ただ水上バイクを排除するのではなく、正しい教育を行うことこそが必要だという考えから、新たに教育環境を整備。ついに、東京港において初めて国家試験も含めた教習が許可されました。つまり、ここ芝浦で、船の免許だけでなく水上バイクの免許も取得できるようになったというわけ。
本格的なスタートは来春からですが、まずは卒業生向けの教習を受け付けるということで、以前こちらのスクールで2級免許を取得した田町新聞編集長が、早速受講してきました。
既に船舶免許(1級または2級)を取得していれば、特殊小型免許は1日で取得できるのも魅力。班によって順番は変わりますが、おおむね次のような流れで教習がおこなわれます(朝9時にスタートして、夜18時までに終了)。
学科教習 → 船で教習海域へ移動 → 昼休憩 → 実技教習 → 実技試験→ 船で学校へ移動 → 学科試験 → 講評
学科教習は船舶免許同様、芝浦アイランドにあるきれいなスクールの教室で受講。スクールすぐそばのスペースでは実機を用いた説明もおこなわれます。
実際に水上バイクに乗って実技教習を行なうのは、東京港。水上バイクの航行水域として狭い運河は使用せず、沖の海域に大型クルーザーを浮かべて水上教室として使用します。そこを起点に生徒たちが交代しながら実技教習を受けるという、都心ならではの贅沢スタイルです。
停泊しているクルーザーまでは芝浦から小型船で移動。その間も東京港の絶景が見られるなど、非日常な体験を存分に楽しめるのはこのスクールならでは。
船舶免許を持っているとはいえ、水上バイクに乗るのは初めて。しかも、実際に乗ってみると水面が近く、スピードも速く感じて最初はかなり恐怖心がありましたが、教官の皆さんがとってもやさしくてフレンドリー。しかも、褒め上手なので、楽しく安心して受講できました。
おかげさまで実技試験、学科試験をクリアして無事免許を取得できました。来年以降は沖に大型クルーザーを浮かべて母船とし、色々なタイプの水上バイクに乗って遊べる試乗会などを実施する予定とのこと。芝浦発の新たな体験が生まれそうで、いまから楽しみです。