ここ最近、急に秋が深まってきましたね〜。
秋といえば食欲の秋、スポーツの秋なんていいますが、学園祭シーズンでもありますよね。
そういえば去年はご近所にある戸板女子短期大学さんの取材に行ったな〜。
今年は新型コロナで学校はどうなってるんだろ・・・
とネットでニュースをチェックしてみると、やはり学園祭を中止にしているところは多いようです。
あ〜、戸板さんも今年は中止かなぁ〜
念のため、学校のサイトをチェックしてみると・・・
やるんかい!!
しかも、なんならノリノリで、やったるでー!って感じだけれども・・・
どうやら今年は11/15(日)の一日のみ開催するようです(例年は二日間)。
でも、オンライン学園祭ってどういうことなんですかね?ということで、今年も直前に学校でお話を伺ってきました。
TOITA Fes 2020実行委員のみなさん。左から石川さん、長田さん、澤畑さん、竹本さん(澤畑さんが実行委員長、ほかの3名が副実行委員長)
田町新聞
「学園祭のお話の前に・・・そもそもいま学校ってどうなってるんです?当初はコロナの影響で、入学したのに学生が全然キャンパスに行けてないなんて話も耳にしましたが」
竹本さん
「夏休みの前までは全員がオンライン授業だったのですが、後期からは分散登校をしています。クラスを半分に分けて、片方は対面授業、もう片方はオンライン授業というかたちで」
田町新聞
「なるほど。まだ全員が一緒に学校で授業を受けられるというわけではないんですね。ちなみにどうやって分けているんですか?」
長田さん
「単純に学籍番号で分けています。1〜5番が1週目に行ったら、6〜10番目が次の週にというように」
田町新聞
「ということは、全然会わない子もいるんですね。1年生のときはみんな一緒だったのに、それはちょっとさみしいですね・・・」
校舎に入る際は、このように非接触型の検温カメラで体温をチェック
校内のいたるところに除菌グッズが置かれているほか
共有スペースには飛沫感染予防のついたてなども
石川さん
「服飾芸術科は特に実習の授業が多くて、2年生になると本当は前期に浴衣をつくる授業があったんですけど、オンラインになってしまって。全員が家にミシンを持っているわけではないので、代わりに刺し子という特殊な刺繍を学んだりしました」
田町新聞
「あ〜、たしかに実習系は機材の問題とかもありますよね。学校に来ないとできないことって結構ありそう」
いまは分散登校で、教室ではこんな感じで交互に座って授業を受けているそう
長田さん
「食物栄養科も1年生から調理実習があるんですけど、学校の器具とかに触れる機会が少なくて」
田町新聞
「それはやっぱり残念ですよね。分散登校とはいえ後期から通えるようになってよかったなぁ。あ、でもそんな状況でよく学園祭をやることになりましたね・・・」
澤畑さん
「もちろん、学校としては中止という判断もあったと思うのですが、今年学園祭がなかったら学生が参加するイベントが何もなくなってしまうので。“先生方に自分たちの思いを伝える方法はないですか!?”って学生部の澁谷さんに相談して」
でた!昨年に引き続き登場のスーパー職員、澁谷さん
澤畑さん
「そうしたら澁谷さんが“学校にプレゼンしてみたら?”と機会を作ってくださって」
田町新聞
「え!プレゼン!?まさか、みなさんがプレゼンして学園祭がGOになったの!?」
澤畑さん
「はい、資料を作ってオンラインで6月に先生方にプレゼンをおこなって。無観客(オンライン)開催、1日のみといった条件で8月に最終的な承認がおりました」
ここまでのストーリーがすでに胸アツなんですけど・・・
てかこれ青春映画とかになるんじゃない?
田町新聞
「でも学園祭をやるのが決まったのが8月ということは、準備期間が例年より短かったのでは?」
澤畑さん
「そうですね。しかも8月、9月と打ち合わせは全部オンラインで行いました」
在宅勤務中のできるビジネスパーソンかっ!・・・
ちなみに実行委員には入学したばかりの1年生100名も在籍。一度も実際に顔を合わせることなく、オンラインで打ち合わせを重ね、初めて会ったのが9月という状況だったとか。
なんてたくましいの!!
田町新聞
「ところで、みなさんはなぜ実行委員に?」
石川さん
「わたしは通っていた高校が、文化祭のステージ発表がすごく盛り上がる学校で。照明を担当していて大変だったんですけど、その経験を大学でも生かしたいなと思って。あとわたしダンスとか踊れないので、何もしないで終わっちゃうのも寂しいなと思って・・・」
わかる
編集長も同じような理由でその昔、学園祭の実行委員をしていたことを思い出しました 笑
ほかのメンバーも動機はさまざまながら、実行委員をやりたい!という熱い思いは同じです。
田町新聞
「オンラインのみで学園祭というのは初めてですよね?企画とかはどうやって決めたんですか?」
澤畑さん
「まず全体のコンセプトですが “The Traveler”としました。実際に来場していただくことはできないので自宅にいながらにして、旅をするようにいろんな企画を楽しんでいただければという思いを込めています」
パンフレットにもコンセプトの「The Traveler」が。当初はTravelerだけだったのが特別な存在というニュアンスを持たせては、という学長の助言もありTheを付けることになったそう
史上最大のオンライン学園祭!!なんてうたっちゃっています。
まぁ、そうは言ってもさすがに今年は、模擬店などはできないし。
企画の数は少なくなって・・・
いないですね・・・汗
パンフレットには企画がずらり。大きく「メインステージ」「フロアステージ」「カフェテリアステージ」の3つに分かれていて、Youtube Liveで11月15日の10:00〜18:00までライブ配信(生放送)がおこなわれるほか、事前に収録した動画も数多く投稿されます。
メインステージにはお笑い芸人4組も登場。しかもテレビでおなじみの人気コンビばかり。当日、実際に田町でライブをやっていると思うとなんか不思議な感じですね。編集長はとくにナダルさんの変人っぷりが大好物です
竹本さん
「メインステージの企画は前回とほぼ同じですが、フロアステージはほぼ新企画でこれまで教室で展示などをしていたのを動画やギャラリーページで表現しています」
田町新聞
「なるほど。名物企画のブラメコンテストなんかは今年もおこなわれるんですね」
ブラメコンテストは、結婚式で定着しつつある「ブライズメイド」の衣装を学生が考え、コーディネートし、カメラマンが撮影するというコンテストイベント。今回はInstagramにアップした写真のいいね数で、投票を行います。
まぁでも、さすがに今年は、参加者の数が少なくなって・・・
いないどころか、史上最多ですって・・・汗
総勢20組150名が登場!やはり今年はイベントがほとんどなかったためか、1年生の参加がとくに多いそう。楽しい思い出つくってほしいな〜。
戸板女子の学園祭といえば、ホールに特注のランウェイができて、色々なファッションショーがおこなわれるのも見どころ。それにしても今年の実行委員はノリが良くて色んなポーズを取ってくれます
竹本さん
「これまでと同じ企画でも今回はいかに画面越しで楽しんでいただけるかが新しい挑戦で。例えばメインステージにはプロの撮影チームに入っていただいているんですが、画角だったりシーンの切り替えだったりを打ち合わせしながら調整しています」
音響機材の操作なども詳しい先生方からレクチャー
長田さん
「あと、ステージの場合、転換と言って企画と企画の間に空き時間があるんですが、今年はオンライン配信だからこそ真っ暗になる時間をなくしたいと思って、その時間にクイズ企画をおこなうことにしました」
田町新聞
「お、それはいいですね!視聴者が参加できるんですね?」
長田さん
「はい、Twitterで回答いただくスタイルで、プレゼントもご用意しています」
そもそも例年より準備期間が短くて、今年は色々な制約があるなか、新しい企画まで立ち上げて。ホントみんな、すんばらしいよ!
昨年の取材時にも学生のポテンシャルの高さに驚きましたが、澁谷さんのような職員の方と学生との距離が近い(学生の声をよく聞いている)し、学生のやる気を引き出すというか、学生を輝かせる場を用意するのがうまいんですよねぇ、きっと・・・
みんなが着ているおそろいのTシャツも実行委員がオリジナルでつくったもの。実行副委員長の竹本さんがデザインしました
おしゃん!
(普段使わない言葉を、学生のマネをして無理して使ってしまったことをこの場を借りてお詫びします)
竹本さん
「メインステージはダンスや音楽など、サークルの団体がパフォーマンスしてくれる企画も多くて。実行委員はもちろんなのですが、サークルも例年より練習できる期間が本当に短くて。そんななかでも頑張って準備してくれているので、ぜひ見てもらいたいです!」
田町新聞
「あ〜そうですよね。授業だけでなく課外活動もコロナで色々制約があるんですよねぇ」
そんなん言われたらもう見るしかないじゃない・・・
さらに、田町新聞的に注目なのが、今年はこれまで以上に地元とのコラボに積極的なところ。例えば、「田町映え!〜Become a 港区女子」という動画は企画から取材、撮影・編集まですべて1年生がおこなっていて田町の映えスポットを女子大学生目線で紹介しています。
田町新聞でも取材させていただいたTSUTAYA 田町駅前店などが登場
ふだんYouTube動画をあまり見ない編集長。たまに「田町新聞は動画やらないの?」なんて言われるのですが、まったくピンときていませんでした。が、今回学生さんたちがつくった動画を見させていただいて、「よしやろう!」というかむしろ「教えてください!」って思いました。
若い感性、ステキやん・・・
ということで、今週末に迫った戸板女子短期大学の学園祭。実際に来校して観覧することはできませんが、逆にいうと、スマホやパソコンからクリックひとつで気軽に参加できちゃいます。すぐご近所でこんなにも学生たちが輝いているなんて!と見ているこちらも元気をもらえちゃうこと間違いなし。
ぜひ11/15(日)10:00〜18:00は特設サイトにアクセスして学園祭を楽んじゃってくださいね〜