これまでのあらすじ(→詳しくはこちら)
前回、悲しみをこらえながら閉館間近の田町ハイレーンに突撃。思い出トークに花を咲かせていたら、なんと未公開エリアに潜入することに・・!?
まずは6階のレストラン厨房に潜入・・
こちらはほんの一部。数十人の調理スタッフが作業可能です。
標語の昭和感がすごい。ある意味ヴィンテージ。
厨房を抜けると・・
今日は特別!遠慮なく、おじゃましま~す。
厨房スタッフの専用通路を抜けると社員専用エレベーターに到着。
当時のままの表記を発見!
現在ボウリングフロアは3階、4階、5階の合計68レーンだけですが、その昔、6階にはVIPフロアがありました。ただ、床下には14のVIPレーンがひっそりと存在しているため(※詳しくは前編参照)・・看板にほぼ偽りなし!?
お次は「この階へ降りたことがない」「このボタンが点くことさえ知らない」という社員が大勢いるという2階へ。
これまた当時と変わらない表記。
現在2階は使用されていないため、フロアへの扉も閉ざされたまま。誰も訪れなくなったフロアを想ってなんだかしんみり。。
「次は屋上に行きますよ~」
センチメンタル気分もつかの間、エレベーターに乗って上に参りま~す。
屋上はゴルフ練習場・・ですが、最初はバッティングセンターだったそうです。どっちにしてもこの解放感は気持ちいいな~。
東京湾大華火祭には1日だけビアガーデンとして開放。常連さんが訪れたり、社長の吉川さん率いるバンドの演奏があったりとかなりアットホームだった様子。
いい感じのシルエットでぶっちゃけちゃう川崎さん
川崎さん
「社長はギターが上手くて、レパートリーのEXILEの他に、ももクロだって即興で弾いちゃうんだよ。すごいんだけど、社員が休日出勤してる日は演奏はいいから早く帰りたいよ~」
社長を目の前にして、川崎さんかなりぶっちゃけてますが、
当の社長は「テヘヘ」という表情。
なんでしょう・・このサザエさん的ワンシーン!
いまが平成だということを忘れそうです。
川崎さん
「この廊下は西部警察の撮影現場です」
田町新聞
「そんなサラリと!?しかも当時のまま!?」
そういわれて見ると、この中央監視室とかまんま使われてそうな・・その扉からバタンと刑事さんがシリアス顔で出てきそうな・・。いまどきこんなにシリアス顔が似合う廊下ないな、たぶん。
さらに先に進むと・・
川崎さん
「ここは確かマスコミにも見せたことないですよ。入りますか?」
田町新聞
「(ごくり・・)は、入ります!!」
いよいよ未公開エリアに潜入~!
こ、これは・・・・・!?
川崎さん
「ボウリングボールの廃棄場です」
川崎さん
「ボールは産業廃棄物なので専用の業者さんに引き渡すために一旦ここに置いています。消耗品なので年間200~300は廃棄されます」
このくまモンボールは東京ボウリング場協会オリジナル。かなり使い込んだ感あります。
川崎さん
「ボールの廃棄場、いや、ボールの墓場ですね!そう書いてください」
明るい表舞台だけじゃなくこんな舞台裏まで見せてくれた上に、キャッチコピーまでご提供とは・・どこまでオープンハートなんですか!
続いて資料室へ。
かなりヴィンテージな雑誌「ボウリングファン」をはじめ、貴重な資料が揃っています。
懐かしすぎて逆に新鮮!
この田町ハイレーンオリジナル紙袋(100円)もいつかヴィンテージになるのかな~・・
続いてボウリング史料館へ。
今はなき「芝ボーリングセンター」のはじっこにあった103・104レーンのスコアを記録するテーブル(実物)。そういえば昔は手書きでしたねぇ。
いまはこんな感じ。オートスコアラーだからラクチン!
そして、最後は3階のボウリングフロアへ。
ちなみに3階と4階はウッドレーン。5階もウッドレーンだったけど削りすぎたため現在はプラスチックレーンだそう。
川崎さん
「レーンの裏側見ますよね?」
田町新聞
「見ます見ます!!
といっても田町新聞みたいなド素人には、見てもすごさがわからないかも・・」
壁沿いのかなり狭い通路をさくさく歩いていく川崎さん。
通路途中からのレーンビュー。視点が変わるとなんだか新鮮。
いよいよレーンの向こう側とご対面・・(ドキドキ)
ボウリングマシンがずらり
わーーーーーっ!!
パーツやケーブルが剥き出しでメカ感がすごい!大迫力!!
川崎さん
「社長、どんどん投げて~」
吉川さん
「行くよ~」
社長の投球するボールがこちらに向かってきます・・
↓続きは動画で↓
※ぜひフルスクリーンで音もお楽しみください。
説明しよう!
ボウリングマシンは先にボールを受け取ってレーンに返球する。それから倒れたピンを1本ずつマシン上部へ運び、10本揃ったらレーンにセットするのだ。
シンプルな動作なんだけど、音や動きがダイナミックでかっこいい!かと思えば、急加速でボールが返球されたり、ピンが1本ずつ運ばれていく様子はちょっとユーモラスで愛らしい。
ちなみに裏側はこんな感じ
この階段にでも腰掛けてコーヒーなんか飲みつついつまでも眺めていたい・・
こんなに働き者のマシンたちも田町ハイレーンの閉館をもってお役御免。
田町新聞が全部引き受けてボウリング場を作れたら・・と現実味のない妄想をしつつ、涙をこらえてお別れをします。
田町新聞
「かなりディープに田町ハイレーンをご案内していただき本当にありがとうございました!名残惜しいですが我々はこのへんで・・・」
川崎さん
「ちょっと待って!坦々麺食べない?」
中国料理「龍栄」
というわけで、6階の中国料理「龍栄」さんでおすすめの本格四川坦々麺をいただきました。
たっぷりのすりゴマでしっかりコクのあるスープがたまりません。
英国留学してなぜか上海料理のシェフになっちゃった龍栄の料理長
もうひとつのおすすめ麻婆豆腐は麻布十番で有名なかめやさんのお豆腐を使用しているそう。
全体的に上海料理に近いということで甘みのある優しいお味でした。
田町新聞
「ところで、3月29日(日)の最終日ってボウリング無料なんですか?」
川崎さん
「はい。一般の方は10時から14時まで無料で投げ収めしていただけます。(※混雑が予想されるためおひとり2ゲーム1回限り)15時からは会員の方の投げ収め大会になります。」
田町ハイレーン好きな人々でめっちゃ混みそうだけど、なんだか愛に溢れた祭りになりそうですね・・想像しただけで泣ける~(涙腺ゆるふわ系の田町新聞)
吉川さん
「これまで続けてこれたのも地元のみなさんに愛されてこそ。最後には地元の方に恩返しをしたいと思っていました。ぜひみなさんの思い出を作ってください」
創業時から昭和の雰囲気を残したまま、みんなのたくさんの思い出を抱えてきた田町ハイレーン。ここでプレイできるのはあとわずか・・
本当に本当に名残惜しいですが、
2015年3月29日(日)のグランドフィナーレ前に、もうひとつ思い出を作りに訪れてみませんか?
〒105-0023 東京都港区芝浦2丁目12−13
---------------
全館くつろぎ空間 田町ハイレーン
港区芝浦2-12-13
03-3455-0810
月~金:12:00~23:00
土 :10:00~23:00
日・祭:10:00~22:00
http://www.tamachi-hilane.com/
※2015年3月29日に閉館しました。
---------------