田町の気になるあいつを追いかけてみた

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前回のツメの甘さに加え、
編集長が「今後はもっと役立つ情報をお届けできるはず」なんて言ってしまった手前、
適当な記事は書けん!と、
己へのプレッシャーをかけ続けて早数日・・・

とにかく書いてくれ!と編集長に催促され
情報収集のため商店街をさまよっていると、

魅力的なポスターを発見!

今週末(7月19日16時~)に行われるビッグイベント
「町ぐるみ三田納涼カーニバル」

・・の上に見慣れないポスターが!?

さわやかな水色で「第1回慶仲祭」の文字。

そして・・なんですか?この生き物。

アルファベットのロゴ入りトップスに
アメリカのアニメに出てきそうなチーズでドレスアップし、
にこやかに微笑むネコのような・・・人間?

さらにズームイン!

慶応仲通り商店街イメージキャラクター

「たまち~ず」

さっそくこの謎をグーグル先生にぶつけて(検索して)みると、
慶応仲通り商店街のサイトがヒット!

あれ?

慶応仲通り商店会野球部「タマチーズ」??
同じ名前で野球部もあるんですね・・

と、その横に「たまち~ず」も発見!

「たまち~ず」は慶応仲通り商店街イメージキャラクターで、

チーズをはいた猫型の人のようなもの。
※猫型ロボットではありません。

・・猫型だけどロボットではない、さらに人でもない。
ますます謎は深まりました。

意を決して慶応仲通り商店街に問い合わせたところ、
「たまち~ず」を生み出した会社の担当者さんをご紹介いただきました。

WEBコンテンツの企画制作会社、
株式会社ディ・キッズのプロデューサー、甲斐 健一郎氏。

元々は慶応仲通り商店街のサイト制作がきっかけで
ついでにキャラクターも作っちゃいましょうという流れで誕生したとのこと。

週末の18時過ぎ、我々の「これから取材したいんですが・・」という突然のお願いに
「えっ」と軽く驚かれた後「ハハハ、かまいませんよ」と、
プロデューサーらしい懐の深さを見せつけてくれた甲斐氏。

さっそく謎をぶつけてみました。

「この『たまち~ず』は人じゃないなら一体なんなんですか?」

「ご想像にお任せします」

えっ・・特に理由なし?
この企画自体いきなり暗礁に乗り上げましたが、ヒントを探してもう少し聞いてみます。

「いつ誕生したんですか?」

「いつだったかな・・えーと、2012年11月ですね」

「いわゆる、ゆるキャラってやつですよね」

「はい」

「やはり、ゆるキャラグランプリを狙っているんでしょうか?」

「う~ん・・今ゆるキャラは飽和状態だと思うので、もし狙うなら違うところを狙いたいです。
私は地元が宮崎なのですが、みやざき犬というゆるキャラがいてものすごいダンスが上手いんですよ。昨年のゆるキャラダンス選手権では優勝しましたし・・」

ゆるキャラだからグランプリに出るよね的な甘い考えを吹き飛ばす、
優勝を見据えたプロデューサーの慎重な回答。。

「『たまち~ず』は体が人っぽいので着ぐるみを作った場合に便利そうですね」

「はい。実は着ぐるみ前提のデザインなんです」

えっ!そ、それで人型!?

「元々この商店街あたりって猫が多いよね、という話からうちの代表が発案し、
商店街の方々と練り上げて猫のキャラクターになったのですが、
着ぐるみにするときに体が人だと、頭だけ作ればいいからコストを抑えられますよね!(笑顔)」

「ははぁ」

「体は白シャツ、白パンツを履いて腰回りにチーズ巻いたらOKでしょ。
それで頭だけ発注しようと思って見積もりお願いしたんですよ!」

突然、饒舌になる甲斐氏!

体が人型の理由はコストの問題・・・
そして「人」でなく「人のようなもの」ともやもやっとさせた理由は、
コスト重視の着ぐるみ感出過ぎないようファンタジーテイストにまとめてみた・・・?

予想外の回答、いやものすごくリアルな回答に、納得。

「2社に見積もりをお願いしたんですが・・結構かかるなぁということでやめました」

ちょっまっ、そこまでぶっちゃけちゃって大丈夫ですか!?

「ハハハ(少し寂しげ)」

「・・そうでしたか。では実際に会うのは難しいですかねぇ」

「そうですねぇ」

こういうとき、グッドアイディアや気がきいたことを言えたらかっこいいけど、
たいしたことは言えず、己の未熟さにがっくり。
しんみりと寂しいムードになったところ・・

「いえ、みなさんの『たまち~ず』に対する想いが強ければ、いつか私たちの前に現れると思います!」

なにか策があるのか、明るい表情で突然前向きな発言をする甲斐氏。

これはまだまだ諦めていないと受け取りました!

コストの壁を乗り越えるのはみなさんの熱き想い!!

なんとなくまとまってしまったんですが、
もう少しだけ聞かせてください。

「この胸元のTMCは『たまち~ず』の略でよろしいですか?」

「はい」

「発音は、写真を撮るときの『ハイ、ち~ず』と同じでよろしいですか?」

「え・・?」

あ、なんでもないです。

「このチーズは某アンパンのキャラクターみたいに、
例えばワインだけしかなくて困っている人に自分のチーズを分けてあげたりするんでしょうか?」

「ああ・・なるほど。直接食べてもらってもいいんですが、
ポケットからひとくちチーズを出した方がいいかもしれないですね」

ふざけた質問にも我慢強く丁寧に答えてくれる甲斐氏。

なんでも回答してくれるため調子に乗って色々聞いてしまったけれど、
かなり喉が渇くのかさきほどからごくごくとお茶を飲み、甲斐氏のグラスは空っぽに。。

気づくとタイムリミットはとっくに過ぎておりました!
すみません、最後にこれだけ聞かせてください。

「グッズはあるんでしょうか?」

って、着ぐるみもなかったし、
グッズもあるわけないか・・・

「はい、あります」

「ですよね、あるわけ・・

えっ!!あるの!!!」

「ハハハ、実は・・」

甲斐氏は、少し照れくさそうに手元のクリアファイルから
すっとそのグッズを差し出しました。

うちわ。

こちらは甲斐氏手作りのプロトタイプ。
表と裏に「たまち~ず」があしらわれ、なんとも楽しそう。

「『たまち~ず』初のグッズです」

ええっ!お初グッズ!?
それはぜひとも手に入れたい!!

「これはどこで手に入るんでしょうか!?(うずうず)」

7月19日の慶仲祭で配ろうと思っています。場所は三田通りにある慶応仲通り商店街のブースがメインですが、商店街を歩いているスタッフが配ることもあるかもしれません」

ぜひ伺います!
田町のゆるキャラ「たまち~ず」お初のグッズが欲しい方はお気軽にブースまたは慶応仲通り商店街まで。

・・・謎は解けました。
今後「たまち~ず」がどんな活躍をするのか見守っていきたいと思います。

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慶応仲通り商店街
http://www.keinaka.jp/

株式会社ディ・キッズ
「たまち~ず」はもちろん、企業サイトのプロデュースの他、
自社発信のWEBサービス「ジャパンアトラクションズ」「ケークリ」を展開中。
http://www.d-kids.co.jp/

海外に向けて日本文化を発信する「ジャパンアトラクションズ」
http://japan-attractions.jp/

モバイル着信音・着メロの販売マーケット「ケークリ」
http://www.keikuri.com/
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