三田の雑魚場架道橋そば、角にあるこちらのビル。

三田側からスポーツセンターに行ったり、芝浦側から三田駅に行ったり…芝浦と三田をつなぐ貴重な動線にあるので、見たことがある方も多いのではないでしょうか(以前は中華料理屋さんでしたね)。
その名も――
GREEN PROP SUSTAINA BUILDING(サスティナビルディング)。
株式会社Green prop の自社ビルで、昨年4月にオープンしました。ちょっと時間が経ってしまいましたが、ず〜〜っと気になっていたので「どんな会社なの?」「このビルの特徴は?」などお話を伺ってきました!

今回、取材に応じてくださった株式会社Green propの丸山さん(左)と椎木さん(右)
Green propってどんな会社?
本社は福岡・博多。企業から出る産業廃棄物を“安心して処理できるように”サポートする、いわゆる「廃棄物マッチングサービス」を全国で展開しています。
廃棄物は法律も罰則も厳しく、企業担当者の負担も大きい分野。そこでGreen propは、全国の優良処理業者と企業をつなぎ、運用もサポート。企業が本業に集中できる環境づくりを支えているそう。
東京には以前も営業所を構えていましたがコロナ禍で一度クローズ。しかし近年、相談が増え、アウトソース需要も高まっていることから、改めて東京に拠点を構えることになりました。
新しい自社ビル、と聞くと「最新設備のオフィス?」というイメージが浮かびますが、こちらはちょっと違います。自社の事業が“廃棄物の活用・最適化”であること。また「新しい土地で、地域とつながりながら居場所をつくりたい」という思いから、あえて既存ビルを購入し、フルリノベーションする道を選んだとのこと。
最新設備のピカピカのビルもいいけれど、個人的にはこういうの大好きです!
1F:コミュニティスペース「サスティナブル・ラボ」
まず目を引くのが、建物一階正面の大きな扉。こちらはなんと、築50年を超える蔵の内戸を磨き上げて再利用したもの。そこにあるだけで圧倒的な存在感を感じます。

大きな引き戸の“一部に小さな扉が切ってあるのもかわいいな〜。潜り戸(くぐりど)と呼ぶそう。
床には、地中に長く埋まり、自然の作用で色が変化した貴重な木材「神代欅(じんだいけやき)」を使用。深い色味が空間に落ち着きを与えています。
そして、最大の特徴が1Fをコミュニティスペースとしているところ。「すべてのひとと組織が、融け合って未来をつくる」という同社のビジョンに賛同し、持続可能な未来をつくるための活動を行っている個人・企業・団体になんと“無料で”貸し出しています。
ここ田町で何か発信したい人にとっては、かなり貴重な場と言えそう。
さらに先日からは社員の方による自主企画もスタート。「瞑想会」「ランニングイベント」「ヨガ」など、地域の人が気軽に参加できるイベントが行われています。
ちなみに2Fと3Fはオフィススペースなので一般は入れませんが、、せっかくなので見学させていただきました。

2Fはミーティングルーム。外部の方との打ち合わせや廃棄物相談を行うフロアです。

ここにも、解体現場から救い出したガラスを組み合わせたパッチワークガラスや、昭和のガラス食器をアップサイクルしたペンダントランプなど、随所に“味”があります。
3Fは東京支店オフィス。大きな窓に向かって配置された長いデスクが印象的。同社は上下関係のない“自立分散型組織”を採用しており、言葉どおり、風通しのよさが感じられる空間でした。

決して広くはありませんが、開放的で温かみのある空間。そして、何より“場所が良い”
芝浦と三田を行き交う接点にこんなコミュニティスペースが生まれていたとは。「こんな使い方をしてみたい」「一度話を聞いてみたい」そんな軽い相談でも歓迎とのことなので、気になった方はまず問い合わせてみてはいかがでしょうか。
田町新聞もここでなにかイベントやってみたいな〜。地域の方とGreen prop社員の方のコラボイベントなんかもいいかも!
株式会社 Green prop










