戸板女子短期大学 TOITA Fes 2019実行委員長がスゴすぎた件

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秋といえば、学園祭シーズンの到来です。

どうも、大学時代は共学なのに、周りに機械オタクと車好きとバンドマンの男どもと田んぼしかなかったノグゾーンです。

田町には大学がたくさんあるので、今年も学園祭で街全体が盛り上がりそう……! 当然、田町新聞たる者、切り込んでいかなければならないわけです。


というわけで、毎度のごとくTwitterにボヤキをつぶやくと……

芝2丁目の奇跡が起きました。


なんと、戸板女子短期大学さんが「取材に来ていいよ」とおっしゃってくれたのです!!!

え? 田町エリアにある戸板女子短期大学ですよ? 少子化が進む日本で、入学希望者の倍率がウナギのぼりに上がっている、あの戸板女子短期大学さんですよ??

いいですか、これは仕事なんです。異論は認めません。

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女子大の中に入れるというだけで、既にうっすらニヤけています。気持ち悪いですね

まさか人生で女子大に正々堂々入れる機会が来るなんて……。田町の神様に100回感謝しました。

早速、取材に行きます。(速い)

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それでは正面から胸を張って。戸板女子短期大学には、服飾芸術科、食物栄養科、国際コミュニケーション学科という3つの学科があるようです

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戸板女子短期大学の創立者・戸板関子先生の像。失礼のないよう、丁重にご挨拶をして、足を踏み入れていきます

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本日快く取材に応じてくださったのは、在校生で「TOITA Fes 2019」実行委員長の梅野亜美さん(左)と、入試・広報部の澁谷太輔さん(右)

ノグゾーン
「この度はお招きいただきましてありがとうございます!(緊張気味) 早速ですが、11月16日(土)・17日(日)に行われる戸板女子短期大学の学園祭“TOITA Fes 2019”は、どのような学園祭なのでしょうか?」

梅野
「昨年はコンセプトを“SIRIUS”にしたんですが、学生一人ひとりがいろんな花を開ける場所、輝ける場所を作り出そうっていうのがテーマだったんです。今年は特にテーマを設けていなくて、歌やダンスがメインとなったアメリカの人気青春映画みたいなイメージで、明るい学園祭を作り出そうと思っています」

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食物栄養科に通う梅野さん。現在2年生

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名刺交換の時点で、キラメキのオーラを発する梅野さんと、それを木陰から応援してそうな感じの田町新聞記者(猫背)の差がスゴい

ノグゾーン
「見所はなんですか?」

梅野
「昨年に続き、今年も一番のメインステージである戸板ホールに、特注のランウェイを設置します。戸板で伝統的に行われている『TOITAブラメコンテスト』という企画があり、自分たちでブライズメイドのドレスを試着してアレンジし、写真撮影や投票を行うんです。今年は “ブライズメイドショー”と銘打って、その出演者が全員ランウェイを歩くんで、そこも見所ですね」

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「TOITAブラメコンテスト2018」の様子

ブライズメイドとは、結婚式で花嫁のサポート役を務める女性たちのこと。アメリカやヨーロッパでは定番の演出で、主に花嫁の姉妹や親族、友人などから未婚の女性が複数人選ばれ、白以外のお揃いのドレスを身にまとって式の手伝いや盛り上げ係を担当するんだとか。

学生たちが思い思いのブライズメイド衣装を身にまとい、「短大生に結婚やウェディングを身近に感じてもらう」というコンセプトで行われる同コンテストは、戸板女子短期大学の学園祭名物だそうです。

澁谷
「学園祭当日、ブライズメイドのドレスを着た子たちが大勢会場を歩き回るので、華やかなんですよ。戸板女子短大全体にかわいいが溢れます(笑)」

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フランクな語り口でトークを弾ませる澁谷さん。戸板へやって来る前は、社長直轄の部署やベンチャー企業で数々の新規事業開発や広報に携わってきたマーケティングのスペシャリストなのです

梅野
「確かに、かわいいが溢れる(笑)。JOYSOUND様に全面協力していただいた『TOITA歌姫決定戦!』というカラオケ大会では、出場者が戸板ホールの会場で皆の前で歌うんです。しかも、テレビ番組みたいに最後に得点が出るんですよ! 令和初の歌姫を決めます」

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戸板ホールでのライブイベントは、「裏方の仕事をTOITA Fes実行委員の学生がほとんど全て行っていて、学生だけでショーリハーサルも行っているんです」と梅野さん

ノグゾーン
「へー! それはドキドキしそう……! 今回、梅野さんはどういう形で学園祭の実行委員長に選ばれたんですか?」

梅野
「昨年の実行委員長からの推薦でなりました」

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「ショーやダンスなどの発表をしっかり見せる学園祭にしたい」と語る梅野さん

梅野
「実は昨年から大きく学園祭の内容を変えて、準備が結構大変だったんですね。もともと内輪で盛り上がる要素が強くて、学芸会みたいな学園祭だったのですが、せっかく舞台があるんだから、もっと人を呼べる学生の発表の場にしようと考えたんです」

澁谷
「その時に、昨年の実行委員長の下で頑張ったのが当時1年生だった梅野さんで、めちゃくちゃ鍛えられたんですよ。さらに彼女のスゴいところは、入学してすぐダンスチームを自分たちの代で立ち上げちゃったんです。いきなり“サークル立ち上げます、30人集めました”みたいな勢いが本当にスゴくて。今は何人在籍だっけ?」

梅野
「今は62人ですね。入学して、VIGOR(ビガー)っていうダンスチームの団体を立ち上げました。今は校内だけでなく、学外のイベントにも呼ばれて選抜チームを作って出演しています」

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梅野さんが立ち上げたダンスチーム「VIGOR」。入団していいですか

ノグゾーン
2団体のトップ!! めちゃくちゃ忙しそうじゃないですか……!」

梅野
「学園祭実行委員とダンス部の部長としてやっていてひたすら大変だったんですけれど、その努力が実って昨年の実行委員長から『今年やらない?』って言われました。『もう決定です、おめでとうございます』みたいな(笑)」

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トップダウンで即決された今年のTOITA Fes実行委員長

澁谷
「もう梅野さんしかいないと。あと、戸板では毎月のようにオープンキャンパスをやっておりまして、そこで高校生や保護者の方をお迎えする学生広報スタッフ“チームといたん”という団体があるんです」

チームといたん???

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突然、謎の団体の話を始める澁谷さん

澁谷
「彼女は約100人のチームといたんをトップでまとめる総監督でもあるんです」

……んんっ?

え、さらに100人チームのトップなの!? どういうことなの梅野さん?? 短大生にして、国民的アイドルグループA〇B的なリーダーなのかな???

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笑うお二人。梅野さんの状況笑えますっ!?

梅野
「チームといたんだけでも、実はかなりやりがいがあるんですね。戸板は1学年450人が入学してくるんですけれども、その内300人ぐらいはチームといたんをやりたいって言って入ってきます。オープンキャンパススタッフに300人が応募してくるんですよ」

何なの、その学生たちのやる気??

梅野
「なので、プレゼンテーションをやってもらって選抜を行っています。各学科の中から大体15人ずつ選抜されて、2学年合わせて総勢100人っていう感じですね」

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「チームといたん」は戸板学生の憧れ

ノグゾーン
「入団テストがあるんですか? オープンキャンパススタッフをする学生を選抜するための……!?」

梅野
「『私もこうなりたい』『チームといたんに入りたい』と入学式当日に言われるくらいです」

ノグゾーン
「誰でも入れる訳ではないと。……んんっ!? このオープンキャンパスの回数もおかしくないですか??」

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明らかに回数が多い……(戸板女子短期大学HPより)

澁谷
年20回くらいやってますね。ウチはオープンキャンパスも盛りだくさんなんです。このチームといたんがとても有名でして、真似したいという大学が多くて、オープンキャンパスにこっそり視察に来るぐらい。なぜかと言うと、『戸板のオーキャンは日本一』と、自分たちで常に言い続けているくらいです。自分の言葉で、学生生活のありのままを語るので、実はこのチームがウチの一番の強みなんです」

ノグゾーン
「……言い方あれですけど、変わってますよね。大学入って、オープンキャンパスに関わりたいっていう学生がそんなにいるって不思議な感じがするんですけれども」

梅野
「なぜかと言うと、私たちが窓口になって、オープンキャンパスで高校生を迎え入れるわけなので『私がこうなりたい、やりたい』っていう理由の一つになっているんです」

ほう…! 輝く先輩方の姿を見て、みんな自ら志願して営業部隊に……!

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チームといたんの活動は、多くの大学や企業から注目されている

澁谷
「元々、梅野さんはチームといたんではなかったのですが、『彼女はチームといたんに必要だ』と引っ張り込んだんですけど。学園祭“旧”実行委員たちの『チームといたんまで一緒にやったら大変だから!』という反対を押し切って(笑)」

激務のダブルワークは厳しいと、旧実行委員会は梅野さんを守ろうとしたわけですね、リアルに。

梅野
「実は私は入学時に1回チームといたんの試験に落ちていたのに、なぜか呼ばれたんです(笑)。TOITA Fesの方に専念しようと思って、こっちは諦めて頑張ってたんですよ。そしたら『日本一になるには、梅野さんの力が必要だ』って(笑)」

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「チームといたんとしては、梅野さんがいた方が絶対いいものが出来上がると確信があった」と澁谷さんが話すように、梅野さんは学生からの信頼も厚い

澁谷
「大学生って学業の他に、遊びたかったりバイトがあったりするわけで。そんな中で、梅野さんなんかはほぼ全部イベントに出てるという」

バイタリティの鬼かな。

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だんだん2人の大物プロデューサーと話している気分になってきます

澁谷
「しかも企画広告部みたいなチームといたんをやり、VIGORの部長をやり、今年のTOITA Fesの実行委員長もやってるんで、内部の人間からしても、もうなんて言うか…スゴいですよ、この3つ掛け持ちって……。ちなみに、学園祭の実行委員長とチームといたんのトップを兼任する人は、梅野さんが初です」

梅野
「初です(笑)」

澁谷
「今年は本当に最強なんです。チームといたんでの下積みはなく、途中からいきなりリーダーなのに、彼女を総監督にして歴代最強のチームといたんを作り上げていますからね」

なんだ、ただのスーパー短大生か。

梅野
「もちろん、今までチームといたんで頑張ってきた子たちがいますよね。当初は、突然外部から『私がリーダーです』って入ってきたら『誰だ!?』みたいになるわけです」

ノグゾーン
「どうやって、チームをまとめ上げたのですか?」

梅野
「私がオープンキャンパスのことを何も知らないで入ったとき、3つの学科がバラバラで活動していて。だったら知らない立場だからこそ思ったことを伝え、今まで元々あった意見も聞きたくて地道に収集しながら、横断的に仲良くなりました。新しい良いものを作れたらなぁと思って動いたんです」

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梅野さんは「学生だけで運営して全体で共有するには、学科を問わず、みんな仲良くないと駄目じゃないですか」とチームのリーダーとして奔走

ノグゾーン
「コミュニケーションの場をすごく増やしたみたいな感じなんですね」

梅野
「今まで縦割りじゃないですけど、取っ払いたいなーって。全体会議が月1回あるんですけれど、学科が違っても、みんなでゲームをやったり企画をやったりして仲良くなれるようにしました」

澁谷
「戸板の学生の特性なんですけど、入学前は素直だけど真面目な子が多い。でも、ウチに来るといろんなチャンスや舞台がある。部活やイベント、チームといたんもすごく盛んですし、そこでリーダーシップを発揮して変われるんですね。それが戸板女子短大の良いところです」

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「チームといたんだけではなく、学園祭も有名にさせます」と熱い気持ちが全面に出る梅野さん。これまで数々の実績を作ってきた彼女の言葉は力強い

ノグゾーン
「戸板女子に入ったことによって、すごく変わっていくのは面白いですね。人が変わっていける大学というのは」

梅野
「私も高校の先生や昔の友達とかに『変わった』って言われますよ。『どうしたの?』ってなる(笑)。高校のときはダンス部くらいで、別に他は何もやってないですね。学級委員をやってましたけど、点呼取るぐらいですよね(笑)」

そこから3団体のトップって何なんですか。スゴい能力の目覚め方。

澁谷
「それを今年は全部マネジメントしているのが彼女なんで。これ完全に梅野亜美ストーリーになってるんだけどいい(笑)?」

梅野
「(笑)」

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「今年の学園祭は梅野さんが中心になって、全員参加でみんなで作っていこうというところにようやくたどり着いた」と澁谷さん

ノグゾーン
「企業なら、当然こういう人材欲しいですよね」

澁谷
「梅野さんのように元々活躍できる素質を持っていたとは思うんですけれども、それをいかに開花させて、社会で活躍できる、リーダーシップを取れる女性をもっと育成していくことが戸板女子短期大学のミッションです。それを4年間ではなくて2年間でやります」

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「難関である航空会社のCAやGSになった卒業生を毎年たくさん輩出しています。就活で『TOITA Fes実行委員です』『チームといたんです』って言えば『合格です』くらいなレベルになればいいなぁと(笑)。当学なら憧れのままでは終わらない」と澁谷さん

ノグゾーン
「ちょっと意地悪な質問ですけど、フェスのキャッチコピーでうたわれている“短大史上最大級の学園祭”は何をもってしてですか?」

梅野
「何をもって最大級か、それは意思。私たちの意思ですね。史上最大級というのは昨年から先輩たちがあえて言い出していて、短大のトップランナーは戸板なんだ、戸板が引っ張っていくんだと。おこがましかもしれないけど、チームといたんも日本一のオープンキャンパスを作ろうとしています。コンテンツの質、クオリティの高さを目指しているんです」

ノグゾーン
「目標が全て中途半端じゃないですね。全部日本一」

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2日間行われる学園祭は見所がいっぱい

梅野
「昨年はたくさんの企業がスポンサーブースで出展してくれて、ゲストもたくさん出てくれたんですけれども、今年は学生が自分たちでやりたいものがありすぎて。企業の方には誠に恐縮ですが、提供する場所がなくて数社に絞られちゃいました。でも本来あるべき姿というか、今年はより学生の意識が高いんです」

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昨年のランウェイの様子を拝見。YouTubeで観られますが華やか! 今年はさらにパワーアップするとのこと

ノグゾーン
「それって本当に素晴らしいですね! 学生側のやる気がスゴくて、企業やイベンター側の出番がないってことですから。呼んで見せるんじゃなくて、自分たちの方に見せたいものがあるよっていう」

梅野
「そうなんです。もう入る場所がない(笑)。昨年までは学生も自由参加だったんですけど、今年はクラスで1個必ず出し物をやってくださいって。今回のフェスは全員参加です。昨年、来場者が2,000人だったので、今年は3,000人を目標にしてやっています。チーズドックや餃子、ワッフルなどの模擬店も充実しています。多分3,000人集まる短大の学園祭はないから、質と量、両方とも1位を目指します!」

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スーパー戸板女子短大生の梅野さん

梅野
「他の短大に負けないくらい大きい学園祭を作りたいのもあるんですけれど、まずは、これまでの戸板の歴史の中で史上最強のものを作りたい。ランウェイをもっと活かしたりコンテンツを増やしたりして、昨年以上にパワーアップしたものを披露したいです。今回、劇団EXILEの町田啓太さんをゲストでお呼びしてのトークショーや、明治大学男子チアリーディングチーム『ANCHORS』のパフォーマンスもあります。そういう外部の力もお借りして、3,000人を目指してやりたいなと思います」

というわけで、梅野さんの敏腕エグゼクティブ・プロデューサーぶりに圧倒されっぱなしの田町新聞記者でした。弟子入りさせてもらえないかな……(リアルに)

女子大の学園祭というと、なかなか男性や地元の方でも関係者でないと入りづらいような気もしますが、そんなことはありません。意欲溢れる学生たちの作品、眩しいまでの行動力を見にみんなで「TOITA Fes 2019」へ行きましょう~!!

きっと、あなたも彼女たちに感化されて何か挑戦したくなるに違いありませんよ。

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戸板女子短期大学 学園祭「TOITA Fes 2019」

2019年11月16日(土)~11月17日(日)
開場:9:30~/開催時間:10:00~18:00
https://www.toita.ac.jp/news/toitafes2019
Twitter:https://twitter.com/TWC_SC
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戸板女子短期大学

東京都港区芝2-21-17
TEL:03-3452-4161(代)
https://www.toita.ac.jp/
Twitter:https://twitter.com/toita_woman
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