いきなり生々しい話で恐縮ですが・・・
田町新聞は広告費などを一切いただいておりません。
なので、自分たちが興味を持ったことだけ取材をするというわがままスタイルで、しかも超不定期掲載(これは何とかしたい)。芝浦のとある小さな会社が本業の合間に作っております。
じゃあ本業は何なのか、と問われますと、出版社さんや企業さんなどからご依頼いただき雑誌やムック、パンフレット、チラシ、Webなどを制作しております。
で、ありがたいことに田町新聞をキッカケに、田町の企業さんからお声がかかることもごくまれにあります(こんなゆるい記事でよく声をかけてくれたなぁと思うわけですが)。
そんな奇特な、もとい寛大な企業の一つが田町ビルさん。三菱重工のグループ会社で、田町周辺にある複数のビルの管理・運営をされています。田町駅三田口すぐの田町センタービルなんかもそうですね。
例えばこういったチラシやポスター、フリーペーパーなどを作らせていただいているのですが
今回、イベントの装飾も手伝ってみない?とお声がけをいただきまして。返事だけはいい、と定評のある田町新聞。引き受けたものの、実は今までイベント用の装飾は未経験。
さて、どうしたものか・・・
ガーランドやちょっとした看板などは用意できそうだけど、やっぱり屋外のイベントなんだから、大きな横断幕のようなものがほしいよなぁ。と悩んでいたところ、ふとひらめきます。
あれ、そういえば、SHIBAURA HOUSEさんになんか巨大なプリンターなかったっけ?
田町在住、在勤の方ならもう知らない人はいないくらい有名なクリエイティブスポット。
SHIBAURA HOUSEさんに早速問い合わせてみると、壁紙や布地、塩ビ、フィルムなど、さまざまな素材に印刷できる巨大なプリンターがあるとのこと。
これはチャンス!とばかりに伺ってきました。
物腰がとってもやわらかな担当の澤田さん。
巨大なプリンターはラテックスプリンターといいまして、SHIBAURA HOUSEのM2階にある出力スペース「PRESS ROOM」に設置されています。
おしゃれな空間でクリエイティブなことできちゃいます。
スタッフの方に色々と相談しながら進められること、また、特別な契約などは一切必要なく、誰でも気軽に依頼できることもポイントです。
これまで大きな企業が専門の業者に依頼しないとできなかったようなことが、個人や我々のような小さな会社、お店でも気軽にできて、ホント便利な時代になりましたよねぇ。
まずはどんなものを作りたいのか、イメージを伝えます。
田町新聞:「幅6m近いテントに付ける横断幕を作れればと思っているんですが」
このイラストでわかりますかね・・・汗
澤田さん:「はい、大丈夫ですよ。素材も色々あるので見てみてください。例えば、このターポリンは水に強いので屋外イベントなどにオススメですよ」
お店のサインなどでも使われているというターポリン。
田町新聞:「今回のイベントは雨天中止なので、防水性はあまり重視してなくて。イベントのテイストに合わせてナチュラルな雰囲気を出せればと」
澤田さん:「では、リネン布あたりがいいですかね」
田町新聞:「あ、やさしいテイストで、適度な厚みもあっていいですねぇ。ちなみに料金はどうなるんですか」
澤田さん:「はい、主に素材の種類と長さで変わります。幅は素材によって決まっていて、出力したものに合わせてカットします」
田町新聞:「なるほど、幅ではなく長さによって料金が変わるということですね。カットもしていただけるのは助かります」
プリンターの最大プリント幅は1.5mなので、例えば作ろうとしているものの最大辺が1.5mに収まれば、無駄が少なく、コストを抑えられるというわけです。なお、素材によっても幅は異なります。
田町新聞:「たくさんの素材がありますが、これらはこのプリンター専用なのですか?」
まさにじっくり相談に乗ってくれる澤田さん。
澤田さん:「いえ、すべてがプリンター専用の素材というわけではなくて、例えば布なんかは生地問屋さんからロールで仕入れているんです。基本的にそこそこの長さがあって、巻いてある状態で、プリンターを通れば何でも印刷できるので、素材の持ち込みもご相談いただければと」
澤田さん:「あと注意したいのが、布の場合、切断面にほつれが出るので手芸用のテープだったり布用のボンドだったりで多少処理は必要ですね」
田町新聞:「なるほど、その処理の分もちょっと余分にスペースを確保した方がよさそうですね」
最近はネットで色々と注文できますが、やっぱり顔と顔を突き合わせて相談するとこういった細かいことにも気づけて安心です。
素材ごとの出力サンプルも用意しているので色味の確認もバッチリ。
田町新聞:「実際にロゴデータをUSBメモリーで持ってきてみたのですが、見ていただくことはできますか」
澤田さん:「はい、もちろんです」
持ち込んだデータを手にパソコンに向かう澤田さん。
まず、幅6mいっぱいにロゴを配置してみると・・・
今回はIllustratorで作ったロゴデータを持ち込みました。
澤田さん:「高さがだいたい1.2mになりますね」
田町新聞:「ちょっとデカすぎますね、もう少し左右に余白を取ってロゴも小さくしてもらえますか」
といった感じで、相談しながらデータの調整もその場でしてもらえます。
ロゴを小さくして左右に余白を取り、全体の高さを抑えます。
最終的に幅6m、高さ60cmで印刷することに。サイズや素材が決まったら正確なお見積りもいただけます。ちなみに今回は材料費などすべて込々で17,410円。幅6mもあるのでそれなりの金額ですが、オリジナルのアイテムをじっくり相談しながらオーダーメイドで印刷できる(しかも翌日には受け取れる!)のだから、決して高くはない気がします。
というか、幅6mもするものを作る機会は滅多にないですよね・・・
さぁ、いよいよ印刷!
澤田さんが慌ただしく動き出します。
やはりこれだけの巨大なプリンター、ロールをセットしたり、布がきちんと巻き取られるように重しをつけたり、セッティングもなかなかの大仕事。
気づくとスーツの上着を脱いでいた澤田さん。働く男の背中はやっぱりかっこいいぜ!
セッティングが完了したら、いよいよ印刷開始。ちなみにラテックスプリンターは出力口付近で100℃近い熱風を当ててインクを乾かす仕組み。印刷が完了したらすぐに下のロールで巻き上げていきます(巻き上げてもインクが裏写りしません)。
セッティングが完了したところ。
PCからデータを送って出力スタート!
今回は43分かかるようです。
プリンターのヘッドが勢いよく動き出します。
印刷している様子を少しだけ動画で。
徐々に印刷されたロゴが出てきて~
ドキドキしながら徐々に出力されてくる様子を見守ります。
印刷が完了したら、最後にカットしてもらい
ついに横断幕が完成!
やったー!!とお見せしたいところですが・・・今回はお預け。
印刷した横断幕は、11月29日(水)17時~19時に田町駅三田口出てすぐの場所で行われるイベント「Tamachi Illumination Night」で使用する予定なので、どんな出来栄えか、ぜひ現物を見にお立ち寄りください!(あ、もちろんイベント終了後はこちらの記事にもアップしますのでお楽しみに~)
↓と、いうことで実際にイベントで使用した様子はこちら!
ステージが当初伺っていたサイズと違ったため若干はみ出てしまいましたが、なかなかいい感じに仕上がってますよね?
お店や企業のディスプレイ、家のインテリアなど使い道はさまざま。学園祭やイベント出展などにも使えそうです。SHIBAURA HOUSEさんに問い合わせれば事例も見せていただけるので、気になった方はぜひ問い合わせてみてください。田町新聞も次は何を作ろうかな〜(ワクワク)
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PRESS ROOM TOKYO
@ SHIBAURA HOUSE
東京都港区芝浦3-15-4 SHIBAURA HOUSE内
03-5419-6446(11:00-18:00)
URL:http://www.press-room.net/
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