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ただ野菜を売るだけじゃない。三田の“八百屋×カフェ”が伝える「つながらないと知れないこと」

昨年10月に開催した「たまちハロウィンスタンプラリー」。そこでスタンプ設置店舗のひとつとして「八百屋×カフェ 和合堂」さんにご協力いただいたのですが、「田町新聞で紹介していなかった・・・」と今さらながら気づき、あらためて取材に伺ってきました。

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お話を伺ったのは、八百屋×カフェ 和合堂を運営する株式会社Connect Farmの代表取締役 清水 飛鳥さん

田町新聞
「もともとこの場所には“カフェ 和合堂”というお店があったかと思うのですが・・・」

清水さん
「はい、以前ここにあった“カフェ 和合堂”のオーナーから、葛飾区に移転するからこの場所でやってみない?というお話をもらって」

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桜田通りを「ラーメン二郎 三田本店」から白金方面に少し進んだ場所にある「八百屋×カフェ 和合堂」

田町新聞
「あ、そうだったんですね。オーナーとはどういうご関係だったんですか」

清水さん
「同じ起業塾にいた友人なんです」

田町新聞
「なるほど。ちょうどタイミングがよかったとか?」

清水さん
「あ、いやタイミングとかはとくに何も考えてなくて 笑
以前からお店をやってみたかったというのと、せっかくいい場所にあるんで、私が引き継ごうかなと。あとわりと近く(麻布)に私が住んでいるというのもあって」

田町新聞
「そうなんですね〜。外装は同じでも中身は以前の“カフェ 和合堂”からがらっと変わっているんですよね?店名も残したのはなぜ?」

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以前のオーナーが「皆が和気あいあいと集まれる場所」という思いで付けたという、和合堂の名前も残したまま(カフェ和合堂→八百屋×カフェ 和合堂となり2020年9月にオープン)

清水さん
「そうですね、一部同じ商品も扱っていますが中身は全然違うお店になっています。店名は変えようかとも思ったんですけど、それなりに知名度もあったので 笑」

乗っかっちゃった!・・・笑

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八百屋×カフェ 和合堂の店内。手前には新鮮な野菜がズラリ。お店の雰囲気も相まって、散歩がてらふらっと立ち寄るご近所の方も徐々に増えているようです

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こ、この田町Tシャツ&パーカーは・・・。田町の兄が暗躍・・・。うん、見なかったことにしよう・・・汗

田町新聞
「ちなみに清水さんはそれまでどんなお仕事をされていたんですか?お店をはじめる、しかもこのコロナ禍でなかなか思い切った決断だと思うんですが」

清水さん
「仕事はフリーでIT関連の営業をしていました」

田町新聞
「え!ぜんぜん違うジャンル・・・」

清水さん
「あ、ただ2年位前からプライベートでご当地関連のイベントをやっているので、それを絡めようかなというのと、人が生きていくなかで衣食住は欠かせないので、野菜などの食品も扱えたらいいなと思って」

田町新聞
「プライベートでご当地関連のイベント!?(そ、そんな人いる!?プライベートで旅行とかなら聞いたことあるけど・・・)」

清水さん
「今はコロナでオンライン開催が中心になっているのですが、それまでは “47都道府県、ご当地の魅力を伝える”というテーマで月一回、50人くらいを集めてご当地飲み会をやっていたんですよ」

田町新聞
「す、すごい・・・具体的にそのイベントではどんなことを行っていたんですか?」

清水さん
「例えば北海道なら北海道の関係者が魅力をプレゼンして、北海道にちなんだゲームをしたり、地元のお酒や料理を楽しんだり・・・」

それ間違いなく楽しいやつー!
極度に人見知りでイベントが苦手な編集長も、そのイベントは参加してみたい!(もちろんお酒の力は借りるけど)

田町新聞
「でも、そもそもなぜそういったイベントを?」

清水さん
「もともと私、大学時代に観光を専攻していて。日本の将来に向けた取り組みというところで、地域活性化や関係人口を増やすとか色々施策があると思うんですけど、まず東京にいる自分たちが動いてみようと思って」

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ご当地関連のイベントをおこなう団体「SWGR」の代表でもある清水さん。ちなみにこの取り組みはほぼ趣味ではじめたもので、とくに利益などは出ていないそう

田町新聞
「イベントを通して全国にリアルな関係ができれば、可能性も広がりそうですね」

清水さん
「そうですね、ゲームをしながら参加者同士も自然に交流して関係性ができるので。私もその時のつながりを生かして、いま野菜を仕入れています」

田町新聞
「あらためて、お店の特徴を教えてください」

清水さん
「大きく2つあって、ひとつは食品ロスをできるだけ減らすということ。例えば大根にちょっと切れ目が入っちゃっているとか、食べられるけれど一般のスーパーでは売れない規格外野菜について、農家さんを応援するためにも積極的に仕入れています」

田町新聞
「規格外だからといって食べられるのに廃棄してしまうのはもったいないですもんね」

清水さん
「あと、こだわりの飲食店さんが扱うようなちょっと珍しい野菜を扱っていて、例えば水菜も一般的なものではなく“紫水菜”だったり。しかもそういう商品を扱っている都心部のおしゃれスーパーに比べて安いです 笑」

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田町新聞
「確かに通常のスーパーではあまり見かけない野菜が多くて、見ているだけで面白いです」

清水さん
「こういうこだわりの野菜を作っている農家さんは消費者の方にきちんと良さを伝えてほしいという思いのある方も多いので、その役割もうちが担えたらと」

田町新聞
「この野菜はどこで取れるの?とか、どうやって食べるの?とか、店員さんとコミュニケーションを取りながら買い物できるのは魅力ですね」

清水さん
「例えば、このピーマンは農薬を使わずに作られていて“栄養があるからぜひ中の種も食べてください”と農家さんに言われていて」

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田町新聞
え!知らなかった・・・ピーマンって種も食べられるんですか・・・。こだわって作られた野菜は、身体にも良さそうですね」

清水さん
「そうですね、うちが仕入れている野菜は農薬や化学肥料を使っていなかったり減らしたりして作られた野菜が多いです。あと朝採った野菜をその日のうちに店頭に並べたり、野菜に負荷がかからないように運んだり、鮮度にもこだわっているので、より美味しく食べられると思います。実際、うちの野菜を食べて体調が良くなったという方も多いです」

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届いたばかりのみかんの香りをチェック

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野菜だけでなくご当地の調味料やお米・・・

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ちょっとした手土産に良さそうなドリンクやはちみつなども販売

田町新聞
「イートインで“沖縄おにぎり”を提供しているのも珍しいと思うのですが、なぜこのメニューに?」

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イートインのメニュー。スパムとたまごを挟んだ沖縄おにぎりのほか、野菜たっぷりスープなど、できたてをいただけます

清水さん
「うち、専属の料理人がいないので、どのスタッフが入っても同じクオリティで作れて、ご当地関連でなにかいいものはないかと考えて」

田町新聞
「なるほどなるほど」

清水さん
「それで以前沖縄で食べたのを思い出して。すごく美味しいし、手ごろだし、うちなら野菜も味付け次第で色々挟めるなと」

田町新聞
「あ〜いいですね〜。僕ももともとすごい好きで沖縄でも何度か食べているんですけど。こちらの沖縄おにぎり、美味しいです!」

清水さん
「ありがとうございます!」

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個人的なイチオシは“佃煮”。最初はどうなんだろ!?って恐る恐る頼んでみたのですが、スパムと佃煮の甘味・塩加減が絶妙なハーモニーでめっちゃ美味しいです。

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もちろん、カフェなのでドリンクやスイーツも。このほか新鮮なフルーツを使ったスムージーなどもいただけます

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あ、そうそう、店内でお酒もいただけるのご存知でした?気軽にサクッと飲みたいときに良さそうですよね。ちょっと珍しいご当地の地酒などがいただけるのもポイント

田町新聞
「正直、お店に来る前とだいぶイメージが変わりました。単に野菜を売っているだけではないというか・・・」

清水さん
「そうですね、まずはつながり。つながらないと知れないものってたくさんあるじゃないですか。うちはそこをメインにしていきたい」

田町新聞
「確かに、つながらないと知れないものってたくさんあるな〜。つながり大事(しみじみ)・・・」

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店舗奥にあるどーんと大きな机がイートインスペース。知らない人同士が同じ机で“つながる”のもこのお店の雰囲気にピッタリ

清水さん
「結局、地方から東京に来ているものはブランディングがうまいとか、広告がうまいとか。そういうものが多いと思うんです。もちろんそれはそれで素晴らしいんですけど。私たちは自分たちが直接つながっていくなかで、まだあまり知られていないおいしいもの、いいものを発掘していきたいんですよね」

田町新聞
「いいですね〜。より顔が見える感じがすると応援したくなるし・・・」

清水さん
「例えば農業に興味がある人がうちにきて、こういう農家さんに行きたいんですけど、というのをサポートしたり、いずれは住民の方向けに農業体験なんかも企画したいですね!」

ということで、美味しい野菜を買える、食べられるだけでなく、人と人、人ともの、人と地域をつなげる八百屋×カフェ。これからの取り組みにも目が離せません!

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八百屋×カフェ 和合堂

〒108-0073
東京都港区三田2-17-18 1F
TEL:03-6435-3880
https://connect-farm.co.jp/shop

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