“23区唯一の酒蔵”による新たな挑戦！「日本酒ラウンジ tpb」の魅力

田町にある「東京港醸造」は“23区唯一の酒蔵”として知られていますが、その東京港醸造が1月、新たに飲食店「日本酒ラウンジ tpb」をオープンしました！

場所は酒蔵の手前、第一京浜沿いのこちらの建物。

一見、よくあるオフィスビルという感じですが、エレベーターで最上階の10階に上がると・・・

外観からは想像できないオシャレな雰囲気。すぐ目の前に冷蔵庫があり、東京港醸造の日本酒たちがお迎えしてくれます。

さらに、扉を開けて薄暗い廊下を右に進むと、

どーん！まるで高級ホテルのようなシックで開放的な空間が広がっていました。

外観とのギャップがいいですね。知る人ぞ知る隠れ家という感じで、訪れるだけでワクワクします。

今回は、以前ショップの取材でもお世話になった東京港醸造の齊藤かえでさんにお話を伺いました。

そもそもなぜ、このタイミングで飲食店を立ち上げたのか。

実はこちら、東京港醸造を運営する株式会社若松の自社ビル。テナントに空きが出たこともあり、なにか自分たちで新しいことをはじめられないか、と考えていたそう。

すぐ後ろに酒蔵とショップがありますが、スペースの都合もあり一般の酒蔵見学などは受け付けていません。そのため、これまでお客さんから「もっとここで楽しめることってないんですか」と聞かれることもしばしば。

酒造の前でキッチンカーを運営していたものの、もっと東京港醸造ならではの世界観を提供できる、お客さんに楽しんでもらえる施設を！と思い切って日本酒ラウンジ tpbにチャレンジすることになりました。なお、tpbのオープンにともない田町でのキッチンカー営業は終了しています。

もともとオフィスビルのため、給排水のために段差が必要などいろいろと制約はありながらも、むしろそれをうまく生かしたレイアウトとなっています。

窓からの眺めもなかなか。そういえば、このエリアで10階の高さにある飲食店はあまりないかも。小さくではありますが、海側の窓からはレインボーブリッジ、都心側からは東京タワーも見えちゃいます。

さらにこちらのオープンスペースに加えて、個室も大小2つ用意。

最大10人ほど入れる大きな個室。

西郷隆盛や勝海舟といった偉人が東京港醸造の前身である若松屋に残した書（レプリカ）が飾られています。

こちらは個室の小。

なお個室はオープンスペースを通らずに専用の扉からも出入り可能。芸能人や有名人の方も安心です。

店内中央にある大きなカウンター席はドリンクカウンターにもなっており、目の前でつくられていく様子を楽しめます。

もちろんtpbでは、東京港醸造の商品を全種類ラインアップ。「飲み比べセット」や「スパークリング日本酒」、さらには毎週「しぼりたての生酒」もいただけます。蔵元直送というか、すぐ真裏！ですからね　笑

「日本酒を苦手に感じている方やこれまでなんとなく避けてきた方に、ぜひ新しい扉を開いてほしい」と齊藤さん。升酒でいただくザ・日本酒なイメージもいいですが、tpbはドリンクウエアにもこだわっていてステキなグラスで提供しています。

日本酒をベースにしたオリジナルカクテルやお酒が飲めない人でも楽しめるようなノンアルカクテルなど、さまざまなドリンクメニューを用意しているのも大きな特徴。

まさにここでしかできない体験です。

フードは2種類のコース（2日前までに要予約）のほか、お酒に合うおつまみを用意。

本格的な飲食店経営は初めてだったことや、オフィスビルでの開業など、当初は周りから大反対されていたそうですが、元和食の料理人や有名レストラン勤務経験者などスタッフにも恵まれ、オープンから約2ヶ月、客足は想定以上だそう。

「最初はちょっとハードルが高いイメージがあるようなんですが、一度来ていただくと、多くの方がリピートしてくださる。本当にうれしいです」（齊藤さん）

確かに、実は（お店のラグジュアリーな雰囲気から想像するよりもずっと）良心的なお値段と、ここでしかできない体験、美味しいお酒、お料理の数々。齊藤さんはじめスタッフの方々のホスピタリティ。わかる気がします。

ちなみに、実はスタンディングでの利用もOK。ふらっと立ち寄って軽く一杯という使い方もできちゃいます。しかも10％オフ。

「こんなステキなお店知ってるなんて！」。仕事帰りに友人や同僚を連れていったら、ちょっと自慢できちゃうかもしれません。