田町新聞は東京・田町(三田、芝浦)の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

芝浦アイランドにある「東京ハーバーボートライセンススクール」、なぜここに?誰がつくった?

みなさん、芝浦にボートスクールがあるって知ってました?

数年前の話ですが、
芝浦アイランドのお祭りに行ったとき、スーパーの上にボートスクールがあるのを発見し

え?こんなところにボートスクール?

さ、さすが芝浦アイランド。セレブな方々の遊びは違うぜ・・・
と生まれも育ちも庶民な編集長は驚いたものです。

今回取材の機会をいただき、なぜこの場所に?どんな人がやっている?など、気になっていたことを色々と伺ってきました〜!

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「東京ハーバーボートライセンススクール」は、芝浦アイランドのエアテラス2階にあります。1階にスーパーのピーコックストアが入っている建物ですね

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お話を伺ったのは東京ハーバーボートライセンススクールを運営する株式会社ミナモの代表、榎本さん

田町新聞
「早速ですが、いつからここにボートスクールがあるんですか?」

榎本さん
「芝浦アイランドの開発に合わせて作られて、スクールのオープンは2007年4月からですね」

田町新聞
「あ、芝浦アイランドができた当初からあるんですね。なぜここにボートスクールを作ろうと思ったんですか?」

榎本さん
僕、芝浦が好きなんですよ 笑
あと、みんながきちんと海の知識を学べる場を作りたくて」

2005年に芝浦地区が運河ルネサンス推進地区として指定され、規制の緩和によってそれまで水辺エリアでできなかったことが色々とできるようになったのですが、そのいっぽうで海でのマナーが守られないサービスも一部登場し、海の知識を学ぶ場の必要性を認識したそう。

田町新聞
「生まれ育ったのが芝浦だったとか?」

榎本さん
「いや、生まれは違うんですが大学を卒業して最初に入った会社がオースチン・ローバー・ジャパンといって、芝浦にあったんですよ。その後、40歳で独立して事務所を構えたのもこのエリアで」

田町新聞
「そうだったんですね・・・!」

榎本さん
「就職先って日中の大半を過ごすじゃないですか。芝浦で営業マン人生がスタートしてここで色々な体験をしたし、仕事自体すごく楽しかった」

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芝浦の風景も当時とはだいぶ変わりました

田町新聞
「40歳で独立というのは、やはり自動車関連の?」

榎本さん
「いえ、釣りです」

田町新聞
はい?釣り??

榎本さん
「若いときから40歳になったら好きなことして食べていこうと決めていて」

田町新聞
「いやいや、そんなかっこよすぎる。やりたくでもできないですよなかなか。ちょと下世話な話、自動車の会社でだいぶ儲けたんですか?」

榎本さん
「営業マン時代に“あえて僕から買ってもらう理由って何だろう”って考えて突き詰めたら、困ったときに助けてくれる人から買いたいよなって思って」

田町新聞
「確かに。誰から買ってもクルマ自体は同じですもんね」

榎本さん
「今は24時間対応のロードサービスとか当たり前になっているけど、当時はなかったんですよ。携帯電話もスゴイ高かったんだけど買って、お客さんが事故にあったら真っ先に駆けつけて24時間対応を個人でやった。そしたら信用してもらってお客さんも増えて」

田町新聞
「すごい営業マンだったんですね・・・」

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今回もオープンエアーな環境でマスクをしながら取材。田町新聞初!?船の上でもインタビューを行いました

榎本さん
「当時会社の17.5%の保険が僕の扱いで、独立したときも9割以上のお客さんが僕の会社に保険を移し替えてくれて」

田町新聞
どんだけ信頼得てたんすか 笑
独立して釣りの会社ではどんなことを?」

榎本さん
「僕ルアーが好きでね。釣りのプロとして、雑誌の原稿書いたり、テレビに出たりしてたんですよ」

田町新聞
釣りのプロ!?これまたすごい・・・」

榎本さん
「あと当時、水中で魚がルアーに食いつく瞬間の映像って存在しなかったんですね。どうしても見てみたくて。失敗に次ぐ失敗を重ねてカメラのハウジングまで自分たちで開発して、ようやく撮影に成功して。世界一有名なフィンランドのルアーメーカー、ラパラさんにその映像を販売してもらったら爆発的にヒットしました」

田町新聞
「自動車の営業マン時代といい、胸熱な展開が多すぎる・・・

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こちらがラパラのルアー。最近はもうあまり釣りをしないそうですが、「子どもたちがもう少し大きくなったら教えようかな」と榎本さん

榎本さん
「当時そういう、釣りの撮影とかも全部芝浦でやっていたんですね。で、子どもたちをカヌーに乗せたり、地域対抗のゴムボートレースを提案したり、地域での活動もしているなかで、ちょうど芝浦アイランドの開発の話があって」

田町新聞
「たまたまタイミングがあった?」

榎本さん
「そうですね、ホントラッキーでした。すぐ横が運河で桟橋のデザインまで一緒にできる場所にボートスクールを作れるなんて、そんな話ないですよ普通」

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当時の完成予想図。エアテラスとそのすぐ隣りの桟橋が一体となってデザインされました

田町新聞
「でも、またまた下世話な話になりますが、スクールを作るといってもお金かかりますよね・・・」

榎本さん
「それも自動車会社にいたころからのお客さんに相談したら、海には興味ないけれど君とビジネスはやりたいから共同代表でやろう、とポンと2億ほど出してくれて」

榎本さんの半生で朝ドラ作れるんじゃないの・・・

やっぱり行動することこそが、運を引き寄せるんだな〜。なんて、榎本さんの話を聞いているとしみじみ思います。当初から水質改善や防災など、地域での活動に積極的に取り組んでいる榎本さん。水辺のレジャーに関するルールやマナーの啓蒙を行っているNPO法人「海塾」の相談役や港区海洋少年団の団長を務めるほか、2011年からは港区議会議員でもあります。

月に1〜2本しか記事をあげていない田町新聞の行動力とは比べものになりませんね。。

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エアテラスの2階にある東京ハーバーボートライセンススクール。学科はこちらにある教室で学びます

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エアテラスすぐ横の運河にある桟橋「M.I.ランチポート」。ここの定期船乗り場の隣りに東京ハーバーボートライセンススクール専用のエリアがあります

余談ですが、こちらの桟橋には7:00〜22:00まで誰もが自由に使えるテラスもあるって知ってました?

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水上で風がとっても心地いいんですよね。飲食もOK!田町にいるなら使わないともったいないですよ、ホント!

話がそれたついでに・・・

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榎本さんはチャータークルーズの事業も展開していて、その船「エールクレール」もこちらに係留されています。もともとフランス製のセーリンググルーザーだったのを、マストを外し電動船にしたそうで、排気ガスが出ず、双胴船なので揺れもほとんどないとか

そして、電動化にともない外した巨大なマスト(帆柱)は・・・

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で〜ん!!エアテラスの裏手に立っていたのご存知でした?いやはや、やることが豪快なんだから〜

田町新聞
「そういえば、ボートスクールってあまり見かけないような気がするんですが?」

榎本さん
「いや、ボートスクール自体は全国にたくさんありますよ。過当競争です 笑
ただ、都心の駅から通えて、自社で教室と桟橋を抱えていて、さらに国家試験免除校というのはうちぐらいじゃないかな」

国家試験免除校というのは、このスクールに通うだけで小型船舶操縦免許が取れるということ。免許にはボート・ヨット用の「一級」、「二級」と水上オートバイ用の「特殊」の3区分あって東京ハーバーボートライセンススクールでは一級と二級を取得できます。なお、一級も二級も操船できる船の大きさは同じ(20トン未満)で、航行できる区域が異なります(二級は海岸から5海里まで、一級は制限なし)

田町新聞
「あと、ボートというと、お金持ちのレジャーというイメージがあるんですが・・・」

榎本さん
「確かに、個人で船を買ってマリーナに停めて、とやろうとすると大変ですよね。ただヤマハさんなんかだとレンタルをやっているし、うちも乗れる機会はできるだけ作ろうと思っています。あと、港区海洋少年団や地域対抗ボートレース大会など、スクール以外にも地域で色々な活動を行っているのでその中で船に乗る機会はいくらでもあります」

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倉庫には子どもたちが使うためのカヌーやゴムボート、パドル、船外機など地域活動で使うアイテムがギッシリ

田町新聞
「そうなんですね〜、俄然興味が湧いてきました。でも難しいんですよね?」

田町新聞、資格といえば車の免許くらいしか持っておらず。ここまで数々の失敗・挫折を繰り返してきた人生。試験にはトラウマしかありません。

榎本さん
「いえ、二級は落ちる人ほとんどいませんよ。まっさらな状態で来てもらって、3日間で取れますし。どれも実際に海に出て役立つ内容なので、受けた人はみなさん、ものすごく面白いっておっしゃいますよ」

田町新聞
「ぬぉおおおお!にゅ、入校します!!

なぜか勢い余って、取材の途中にスクールに申し込んでしまうという展開に。

実際にスクールに通ってどうたったのか、試験の結果は?後日別の記事でレポートしますので、そちらもお楽しみに〜〜

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東京ハーバーボートライセンススクール

〒108-0023 東京都港区芝浦4-22-2
芝浦アイランド エアテラス2F
https://tokyo-harbour.jp/
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