将棋フリースペース 〜子どもも大人も、百畳敷のステキな広間で対局を楽しめる〜

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芝浦にある「港区立伝統文化交流館」。2階の大広間で、誰でも自由に将棋が楽しめる「将棋フリースペース」を定期的に開催していると伺い、お邪魔してきました。

館長の原さんによると、昨年、初心者向けの講座を開設したのが始まりなんだそう。今、世はまさに将棋ブーム。思いのほか評判が良く、定員に対してたくさんの応募があり、抽選に漏れた方から「今後はもう開催はないんですか」という問い合わせや、参加した方から「継続して打てる場所はないですか」といった声が寄せられたとのこと。

そこで、今年度は将棋を通して地域のコミュニティも広がるように、と将棋フリースペースをスタートしました。

平日の夜や休日の昼間に2時間オープン。開催時間中は出入り自由で無料。初心者もベテランも、子どもも大人も一緒に将棋を楽しめる場となっています。しかも、日本女子プロ将棋協会所属の堀彩乃女流棋士と、日本将棋連盟公認将棋普及指導員の植田稔先生の指導を受けられます。

会場へ入ると、小さなお子さんが堀棋士と向かい合って打っていたり、小学生同士で対戦していたり、子どもと大人で楽しんでいたり、その光景に驚きました。

植田先生にお話をうかがったところ、初めてでも、お子さんでも問題ないとのこと。「将棋=厳しい・難しい」といったイメージを「将棋=楽しい・面白い」にしたいという思いで、様々な工夫をして指導されています。

実際、この日はまだ将棋を始めたばかりのお子さんも参加されていました。例えばゼロから将棋を始めるお子さんの場合は、まず親御さんと一緒にプリントを見ながら駒の動かし方を少しずつ覚えて、ハンディキャップをもらってプロに教わりながら対局。慣れてきたら、参加者同士で対局をしていくそう。

なお、植田先生の指導を見ていると、一見、将棋のルールとは関係なさそうな、礼儀・マナーについて学べるのも将棋フリースペースの魅力だと感じました。

「負けたら『参りました(負けました)』と言うんだよ」「勝ったほうは『ありがとうございました』と言うんだよ」「姿勢良く座って、駒はまっすぐに置くんだよ」

相手をしてもらった感謝の心、自分の負けを認め相手を敬う心、そして、向き合う姿勢と、駒をまっすぐに置く集中力、勝負では先を読む力も養えますし、将棋はなんと素晴らしい文化なんだろうとあらためて思いました。

もちろん、大人の参加もOK。一人で参加しても、プロが相手をしてくれたり、同じくらいのレベルの参加者同士で対戦できるよう調整してくれたりするので、心配ありません。

事前申込不要で、直接会場に行けばどなたでも参加できます。とても広くて気持ちのいい畳敷きのスペースで将棋を指せるのも魅力。ご興味を持たれた方は、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。

将棋フリースペース(参加費:無料)

住所:港区芝浦1-11-15 港区立伝統文化交流館 2F

11月16日(木) 18:00〜20:00

11月19日(日) 10:00〜12:00

12月13日(水) 18:00〜20:00

12月17日(日) 10:00〜12:00

最新情報はこちらから:https://www.kissport.or.jp/event/info/?id=40530

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