ゴステラーズ ~ お寺でゴスペル!?これぞ、エンターテラメント ~

シェア・送る

慶應義塾大学東門の近くにある大本山 弘法寺(だいほんざん こうぼうじ)は、「エンターテラ(寺)メント」をうたい、様々な楽しい活動をされています。今回はその活動の一つ、お寺でゴスペルを歌う、その名も「ゴステラーズ」を結成した小田安希与(あきよ)さんにお話をうかがいました。

お琴の先生でピアノの演奏もされる安希与さん。お父様は弘法寺管長の小田全眞(ぜんしん)さん、お母様は同寺尼僧の小田海光(かいこう)さんです。

学生時代にキリスト教の学校に通っており讃美歌に馴染みがあったことから、弘法寺で「みんなでゴスペルを歌うのはどうか」と提案。住職の上田昭憲(しょうけん)さんが快くOKし、結成が叶いました。ちなみに住職も、実家がお寺だったにも関わらずキリスト教の学校に通っていたんだそう。

ゴスペルは奴隷制度が厳しい時代の「主(イエス・キリスト)を信じて生きていこう!」という気持ちが込められている歌。ゴステラ―ズはそのゴスペルと、寺々を巡拝する人が仏の存在に出会えた喜びや仏を讃えて歌う「御詠歌」の両方を歌っています(御詠歌は日本仏教において平安時代から伝わる宗教的伝統芸能のひとつ)。

元々のものは大切に、そして「私もあなたも素晴らしい」と自他ともに認め合い、共存することが、個人・家庭・社会・国・世界の平和につながるという考え。2023年は、弘法大師 空海様がお生まれになって1250年ということで、真言宗のお寺では様々なお祝い行事が行われています。

まずは、弘法寺で空海様の記念の祝賀会が行われた今年6月15日が、ゴステラーズのデビューステージとなりました。人間は平和への熱い思いがあり、その思いを表現する一つの手段が音楽、と考える安希与さん。「宗教や宗派の違いで対立したり、喧嘩をするのではなく、幸せや平和を願う者同士、仲良く楽しく手を取り合ってやっていこうよ!」という考え。納得です。

だからこそ弘法寺では、楽しく幸せに、平和であることを願い、宗教や宗派の垣根を越えて、「みんなで楽しいことをやろう!」という考えのもと様々な活動をしていて、その一つが歌を歌うことに繋がっています。

弘法寺の地下には大ホールがあり、なんと、スタインウェイのピアノが設置されています。ゴステラーズの練習は月2回ほど。海光さんはじめお坊さん方も参加し、まずは発声練習として本堂でお経(般若心経)をあげます。その後ホールへ移動し、ピアノ伴奏にあわせてゴスペルと御詠歌の練習。毎回、とても気持ちよくのびのびと楽しく歌っています。

次回のステージは9月21日(木)。国連で定められた国際平和デーに、弘法寺で歌う予定とのこと。年齢・性別問わず、歌の上手い下手も関係なし。ゴスペルや御詠歌をみんなで楽しく歌いたい方はどなたでも参加OKです。参加費は初回1,000円、2回目以降は2,000円。入会金は不要なので、ビビっときた方は、まずは見学がてら参加してみてはいかがでしょうか。

大本山 弘法寺

URL:https://koboji.jp/

TEL:03-3452-1208(年中無休10時〜19時)

※ゴステラーズの件とお伝えください

シェア・送る