公園でも個⼈の庭でもない、みんなの空き地「芝のはらっぱ」にはもう⾏った? 

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10月の本格オープンに向けて、5月からお試しオープンしている

「芝のはらっぱ」

もう行かれましたか?

すでに色々なメディアで紹介されているのでご存知のかたは多いと思いますが、田町新聞でもあらためて。

どんな場所かといいますと・・・

はい、もう田町新聞のつたない文章よりも、この芝生を裸足で歩いているお子さんや・・・

どーん

と芝生に寝転んでいるメンバーの方々の写真のほうがよっぽど魅力が伝わりますね 笑

港区と慶應義塾大学が共同で運営するコミュニティづくりの活動拠点「芝の家」がもともとあった場所に生まれた「まちの庭」。

芝の家に続いて、発起人の一人として中心的な役割を担っている坂倉さんにあらためて誕生の経緯などを伺いました。

東京都市大学都市生活学部 准教授、三田の家LLP 代表 坂倉杏介さん

田町新聞
「もともとここは“芝の家”があった場所ですよね」

坂倉さん
「はい、老朽化で芝の家を建て直すことになって。たまたま数軒先に空き地があったのでそこにまず仮設のプレハブを建てることになったんですね」

田町新聞
「あ、いま建っている芝の家は仮設なんですか?」

坂倉さん
「いや、それが当初はそういう話だったのですが、色々な事情があって仮設というよりは10年くらいはきちんと使える建物ができることになったんです」

2019年1月に4軒隣に移転してオープンした現在の芝の家

田町新聞
「確かにいまの芝の家、十分しっかりしていそうですもんね。ということはもともと芝の家があったこの場所は・・・」

坂倉さん
「このあたり、街区全体が老朽化していて、気づくとコインパーキングだらけになっていますよね。この場所もそのままだとそうなる可能性が高かったんです」

田町新聞
「それはちょっと地元の住民としては残念ですね」

坂倉さん
「はい、もともと芝の家があり賑わっていた場所ですからさすがにさみしいと。町会長の意向もあって区や地主さんと交渉して、将来的には再開発されるかもしれないけど、それまではまちのオープンスペースとして使わせていただけることになりました」

田町新聞
「あ〜それはよかった!それで芝のはらっぱにつながるわけですね。でもなぜはらっぱをつくることに?」

坂倉さん
「みんなで話し合って、まちの人たちが

“自分たちの手で作って、自分たちの手で管理をして、自分たちの手で使っていく”

そんな場ができればという思いで。とくに都心だとそういうスペースはほとんどないので」

田町新聞
「確かに今どきの公園はあれしちゃダメ、これしちゃダメ、規制が多いですし・・・」

坂倉さん
「はい、大きな立派なビルもどんどん建っていますが、足元のスペースは管理会社が管理していて、地域の住民が自由に利用できるようなところはほとんどないですよね」

この記事最初のお子さんが裸足で芝生を歩いている風景がこの都会の真ん中でいかに貴重か、あらためて実感します。

決して広々としたスペースというわけではありませんが、角地にあって日当たりもグッド!

坂倉さん
「今後、何らかのカタチで開発が進んだとしても、こういう文化が残っていくと新しい暮らしにつながるのでは、というようなことも町会長と話しています」

田町新聞
「実際に誰がどのようにはらっぱをつくっていったのですか?」

坂倉さん
「芝の家やご近所イノベーター養成講座のご縁で近隣の方々やコミュニティに興味のある学生など、たくさんの方に参加してもらって、議論を重ねて進めていきました」

田町新聞
「このスペースのカタチというか仕様は、わりとすんなり決まっていったんですか?」

坂倉さん
「いえ、それこそ最初はピザ窯を作りたいとか、色々とユニークなアイデアが出ていたんですが 笑
議論を重ねていくなかで、いちばん大事なのははらっぱというか、何もないオープンスペースで、それを確保したうえで動かせるベンチなどを設置したらいいのでは、ということでいまのカタチになりました」

5月の仮オープン時に搬入された巨大なベンチ。SHIBAURA HOUSEさんが企画したプロジェクト「OPEN! FURNITURE」でおなじみの石巻工房さんが制作しました

メンバーの思いをカタチにするために、ランドスケープデザインのプロフェッショナルや庭師の方たちも協力し、都会の真ん中にこんなステキなはらっぱが誕生することに。

上から見ると、中央のデッキの上にも芝が敷いてあってはらっぱの一部となっているのがわかります。面白い!

はらっぱの端にある大きなびわの木は、もともと町会会館の庭に老人会で育てていたものを庭師さんが移植してくれたそう

田町新聞
「誰でも利用できるオープンなスペースということで、規制強化が進んだ公園と同じような懸念点もあるかと思うのですが」

坂倉さん
「そうですね。いたずらやトラブルがあったらどうするんだ、みたいなことは当然あると思うんですが、規制で縛って使われ方が限定されていくよりは、むしろ可能性が広がっていく方向にいけばいいなと。
しばらくは誰もいないときはクローズで、芝の家と同じように日程を決めてオープンして運用していきます」

田町新聞
「確かに最近はあれもできない、これもできないで、正直何のための公園なんだと思うこともあるので。
課題は色々と出てくるかもしれませんが、利用者と提供者というような関係ではなく、地域のみんなでそこもクリアしていけるといいですね」

早速、公園ではなかなかできない色んな体験が生まれています

土に触れるっていいですよね〜

坂倉さん
「この芝生もキレイに敷き詰めるのが理想ではなくて、一緒に雑草が勝手に生えているような、昔の空き地のようなはらっぱを目指しています。
ただ実際にやってみると意外と作戦が必要だということがわかって。放っておいてもそうはならないみたいです 笑」

田町新聞
「あ、そうなんですね。でもそういう試行錯誤も楽しそうです。たとえばほかの街でもこういった場をつくりたい!と感じている方たちがいるかと思うのですが」

坂倉さん
「大事なのはいろんなセクターの人が集まってやるということだと思います。芝のはらっぱも芝の家やご近所イノベーター養成講座、町会、学生、企業、行政関係者など、多くの方々に参加してもらいました。
中だけでやろうとするとなかなか人手が足りない。近くに住んでいる人はもちろん、関心がある人、外の人といかに力を合わせられるかが重要です」

外から来た人は意見を言いにくいのでは、なんて思ったのですが、実行委員のメンバーはみな芝のはらっぱがある北四国町会の会員だそう。実は北四国町会には準会員という制度があって議決権はないものの、住民以外も入れるとのこと。


「第2町民みたいな感じでみんなが参加すれば、“私も町会のメンバーです”と意見を堂々と言えていいのでは」と坂倉さん。住んではいないけど愛着のあるまちの町会会員になる。その手があったか!ほかの地域でも参考になりそうです。

5月の仮オープンに集まったみなさん。本当にたくさんの方々がこのプロジェクトに関わっているのがわかります。はらっぱポーズでパシャリ 笑

坂倉さん
「はっきり言ってとても手間がかかります。ただその分、自分たちが動けばまちの風景が変わって、そこで新しいことが起こる、可能性を実感できる。すごいことだと思います」

ということで、旧芝の家跡地にできたみんなのはらっぱ。週末に少しずつオープンしているようなので、ぜひスケジュールを確認のうえ、遊びに行ってみてはいかがでしょうか。もちろん、実行委員会やイベントのお手伝いも大歓迎。ググッと地域との関わりが深まって、田町がますます好きになること間違いなしですよ〜。

↓7月のスケジュールはこちら。

芝のはらっぱ
■ 住所:東京都港区芝3-26-10
■ URL:https://shibanoharappa.tokyo/

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