田町新聞は東京・田町(三田、芝浦)の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

田町発祥の水上タクシー!? 2020年は東京の水辺がアツい!

田町からタクシーに乗る。これは皆さんよくありそうですよね。

では、田町から水上タクシーに乗ったことはありますか?

どうも、基本は全力徒歩移動のノグゾーンです。

水上タクシー? 田町から出航する?? 何それ???

と、頭の中が“?”マークでいっぱいになった方、安心してください。僕も全く同じ反応でした(テンプレ)。それでは、百聞は一見にしかず。こちらの動画をどうぞ。


Hello! TOKYO WATER TAXI スタート編

鮮やかな黄色い船体が目印の東京ウォータータクシーさんは、東京港湾物流企業6社が2015年に設立。芝浦にある東京営業所が運行の拠点となっており、東京都の運河・水路33ヵ所で乗り降りできる“水上の足”として、誰でも気軽に利用できるそう。

そんな東京ウォータータクシーさんから編集部へ、とある情報が。

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乗船割引キャンペーンのバナー(HPより)

現在、東京ウォータータクシーさんでは割引キャンペーン「港割」「品川割」を展開中。港区と品川区にお住まい・お勤めの人(そのご家族も)、「ちぃばす」「東京モノレール」の定期券を持っている人なら最大30%割引で乗船できるというキャンペーン対象者に、新たに……

「ゆりかもめ」定期券を持っている人も割引が適用されることになったとのこと。

ドンドンドン!(太鼓の音) 対象範囲が広いよ! 大盤振る舞いだよ!! というわけで、お話を伺ってきました。

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東京ウォータータクシー 営業・広報マネージャーの井上結葉さん

ノグゾーン
「今回なぜ、このような割引キャンペーンを開始したのですか?」

井上
「私たち東京ウォータータクシーは、日本で初めての水上タクシーとして田町・芝浦で産声をあげました。2015年に創業し、5年目になります。もっとこの黄色の船が街の皆さんにとって、日常的な移動手段になれたらと思い、港区・品川区の皆様などを対象にキャンペーンを実施しました。忙しなく街を行き交う人々が目の前にある水の道、運河の上に浮かび、普段と違ったアングルで自分たちの街を眺めてもらいたい、愛着を感じてほしい。“まち”と“まち”、“人”と“人”を繋ぐ架け橋になれたらと思っています」

ノグゾーン
「いきなり素敵なお話…! しかも日本初の水上タクシーだなんて! 確かに、田町から一般の人が船に乗れるサービスがあること自体、まだあまり知られていないかも」

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ニューヨークのタクシー“イエローキャブ”を思わせる船は、「自社で開発した世界初の水上タクシー専用船」。水辺で目立つカラーリングは利用者へのアピールだけでなく、大小様々な船が行き交う東京の水上で、他の船からの視認性を高め、航行中の安全対策にもなっているそう

井上
「皆さん驚かれるんですが、田町から弊社の水上タクシーで、都内の水路を自由に移動できるんです。ノグゾーンさんも日頃田町にいて、目の前に川や海があることをどう感じていますか?」

ノグゾーン
「普段ビルに囲まれていて……近くに水辺があることは分かっているんですが、そこは活動するフィールドではないというか、陸しか見ていない…。陸だけを移動して過ごしています」

井上
「皆さん、街中の川を見ても“水があるな”くらいの感想ですよね(笑)。東京は江戸時代に、小さな田舎町だった江戸を徳川幕府が水路を駆使して造り上げた、世界に類を見ないユニークな都市。芝浦は運河がありますが、東京には徳川家康によって整備された水路が他にもたくさん張りめぐらされているんです。例えば、田町の駅前から徒歩2分で弊社の船に乗れるんですよ」

駅から2分で出航!?

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田町駅芝浦口(東口)を出て2分ほどまっすぐ進めば川沿いに船着場が。徳川家康のおかげなの!?

井上
「皆さん、それも驚かれます(笑)。田町はオフィス街だったりタワーマンションがあったりしますが、実は水辺の街なんです。ほとんどの方は日頃あまり意識していない部分ですが、どんどん気軽に船に乗って水上からの風景を体感していただきたいんです。自分のいる街は水辺と一体だという、見落としがちだった新たな一面に触れると、街をもっと好きになったり、ちょっと自慢したくなったりするんじゃないかなって」

ノグゾーン
「確かに、水辺に対してそこまで強いイメージはなかったですね……」

井上
「東京港は世界中から巨大コンテナ船や客船が入港する日本最大の国際港です。東京の水辺は、歴史的にも世界と繋がる文化の出入り口でもありました。田町・芝浦を含む一帯は、そういった意味で日本の歴史を作ってきた場所であり、未来を創ってきた場所なのかもしれませんね」

目の前の水面に壮大なストーリーが

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東京営業所の入り口には、精巧な水上タクシーの模型が。船は6人乗りと8人乗りの2タイプがあるという。「私たちの船は小さくてコンパクトな設計なので、小さな運河や狭い水路にも入っていけます。スピードも出るので、東京中の水路を短時間で回れてしまうんですよ」と井上さん

井上
「田町から出航すれば、日本最古の埠頭である“日の出埠頭”の水門がすぐそこにあって、レインボーブリッジを見上げたり、今年はオリンピックなので晴海にある選手村が見られたりします。何より開放的な自然の景色だったり、手を伸ばせばすぐ水面に届きそうな距離感だったり、そんな世界がすぐそばにあるんです」

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「田町から7~8分海へ出ただけで、東京は本当に水に浮かんでいる都市だと感じられると思います。そして、ボートに乗る爽快感も味わってほしい」と話す井上さん

井上
「船で水の上にプカプカと浮いたり移動したりするだけで、気持ちがすごくリフレッシュしたりパワーが出たりするんですよ。小さな船なので、気の置けない仲間と乗ってちょっといつもと違う会話ができたり、乗合バスタイプのライドシェアサービスも運航しているので、知らない人同士で乗船されても、非日常的な体験の中ですぐ打ち解けられてしまう不思議な空間だったりします」

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1区間500円から、ライドシェアの水上コミュニティバスも運航中

ノグゾーン
「それは楽しそう! 定期券で割引OKということは、ちぃばすやモノレールから降りたら、そのまま東京ウォータータクシーさんにアクセスして乗船もできますね。都内で、身近な交通手段の1つとして、これまで船は考えたことがなかったです」

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東京ウォータータクシーさんで利用できる船着場の地図。近くにあっても見過ごしていた水路網の多さに目から鱗です

井上
「弊社の便は、都内33ヵ所で乗り降りできますので、チャーターして車の貸切タクシーのように使っていただけます。これだけの数の地点で、一般の方が水路を利用できるサービスはおそらく日本初です。船内は飲食持ち込み自由なので、友達との水上パーティーやビジネスユースで大事なお客様の接待はもちろん、ゆっくり食事をしながら通勤なんて使い方もできます。実際に今、水路を活用した通勤実証実験も行われています」

貸し切りの船でパーティー! 船で出勤!! 夜は船でオシャレなパーティー、朝は波をかき分け出勤してくるビジネスパーソンがいたらカッコよすぎません!?

水辺の自然を見ながら朝食を取り、波音を聴きながら渋滞・混雑というストレスから解放された通勤ができるようになるかもしれないと。これは夢があります。

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晴れれば田町を出港して、こんな景色が目の前に。太陽の光と潮風を全身に浴びて……気持ちよすぎる

「今朝かい? 船で来たよ」

言ってみたい……

井上
「そして、都内には今130ヵ所以上の防災船着場があります。田町駅東口前の船着場は港湾局さんが解放して、港区も災害時に活用できるよう普段から防災訓練で使用しています。運河沿いをよく見ると、50m間隔くらいで人が乗り降りできる場所があるんですよ。それは全て防災船着場で、災害時に船がつけられるように作られたものなんです」

そうなんですか!? 防災用の船着場があるなんて全然知らなかった…!

井上
「例えば、私たちが災害時にドクターを運んだり、薬品や物資を運んだり。小さい船なので狭い水路へ入って行けるため、そういうミッションが果たせるんじゃないかなと思い、港区と災害時の防災協定を結んでいます。三田警察や月島警察とも協定を組んでいて、普段水路を使いつつ、いざとなったら地域にいらっしゃる皆さんの安全を守れるように機動力を持って動けるんじゃないかなと考えています」

なんて心強い…!

井上
「防災船着場は、普段鍵がかかっており使用されていないので“それはもったいないんじゃないか”と感じていたんです。私たちが日常的に運行することで“ここから船に乗れる”ということを皆さんに認知していただければ、災害時に“そういえばあそこに防災用の船着場があった”と、地域の方に災害インフラを同時に知っていただけるきっかけにもなれればいいなと」

ノグゾーン
「水路をただ観光用だけでなく、日常のライフラインとして積極的に活用していこうと」

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新芝橋のたもとで2017年に行われた「水辺で乾杯!」イベントの様子(写真左)、 昨年8月からスタートした日の出埠頭でのライトアップの様子(写真右)

井上
「物流・運送会社さんの仕事場であり、文化の行き交う場でもある水路を、もっと親しみやすいライフラインとして、より水辺が人々の憩いの場所になるよう、人と水辺を繋ぐ役目を東京ウォータータクシーが果たしたい。皆さんと一緒に水辺の魅力を見つけて、水辺を賑やかに盛り上げていきたいんです」

ノグゾーン
「何だかワクワクしてきました! その重要な役割を果たす“こだわり”を詰め込んだ船は、窓がとても大きくて、景色を存分に楽しめそうです。デッキにも出られるんですか?」

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船から見える景色を最大限楽しめるよう小型船ではあまり見かけないほど、大きな窓が特徴。観光に適しているだけではなく、操船時の視認性も高い。また、船内キャビンは天井が高く、全隻冷暖房とトイレ、コンセントを完備!

井上
「クルージング中は後方デッキだけでなく、前方のデッキにも出られます。太陽の光や潮風を浴びて、時々魚が跳ねたり、毎年ロシアから3000kmを渡ってやってくるユリカモメに囲まれたり、水上でちょっと止まってボーッとするとか。疲れを癒すというか、ちょっとワンブレイク、自分の時間を持ちたいという時にもぜひ利用していただきたいです」

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「恋する♡ゆりかもめツアー」や「サンセットChillツアー」など、船をチャーターしたツアーも多数用意。ユリカモメは、毎年10月から5月の間、東京港に渡来するそう

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「田町・芝浦の運河から見る夜景は、水に映り込むビルやガス灯の光が美しくて素晴らしいんです」と嬉しそうに語る井上さん

井上
「一昨年の秋にロシアの取材班が来て、『誰も知らない東京の一番綺麗な所へ連れてってほしい』と。それで芝浦の運河に出て、その水面に映り込む夜景をお見せしたら、すごく感激してくれて、宇宙船ソユーズに載せて宇宙人に見せるための映像としてカメラに収めて帰られたんです。これ多分オフィシャルで話すのは初めてです」

芝浦の運河から宇宙へ!! 地球外エピソードまで飛び出すんですか。

井上
「東京は世界に誇れる水上都市なんだと実感できますよね。あと実は、Googleのストリートビューで、東京の水上をクリックすると、水路が見られるんです。水上へ皆さんの目が向いた時に、マップがクリックできてビックリされるんじゃないかなと思います」

ノグゾーン
「Googleストリートビューから水上の景色が見られるようになっているとは…! 水上都市の未来を見据えて世界的企業のGoogleさんも準備万端…!」

井上
「これからの東京は、“賑わい”と“賑わい”が水で繋がっていく“WATER CITY”として、さらに発展していくと思います。2020年の田町・芝浦エリアは、オリンピックで世界中から多くの方がいらっしゃいますし、世界最大級の大型クルーズ客船に対応した『東京国際クルーズターミナル』、商業施設・オフィス・ホテルに劇団四季の新劇場を備えた複合施設『WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)』が開業します。水辺の都・東京として、新たな一面、美しい風景を田町発でお見せして、たっぷりおもてなししたいですね」

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「合言葉は『私たちは東京の水辺を自由なストリートに』。小さなお子様のファーストボートにもなりたいです。これから皆さんにお会いする時は初めましてかな。まさに『HELLO! TOKYO WATER TAXI』ですね(笑)」

井上
「地域の方には田町発祥のウォータータクシーで、ぜひ水辺の街である田町・芝浦を再発見してほしいです。ここは私たちの“ふるさと”。いつか “ウォータータクシーがあるから田町においでよ”と皆さんに言っていただけるような、地域に誇りを持ってもらえる存在になりたいですね」

さらに、田町エリアの皆さんに耳寄りな情報が! 今年8月14日~23日の10日間、「オープン・ウォーター~水*開く」をテーマに開催される一大アートイベント『東京ビエンナーレ2020』にて、その重点エリアの一つに芝浦が選ばれたそう。今回は“水”を題材としたアート・プロジェクトが東京の様々な場所で展開されるそうですが、これはオリンピックともども田町・芝浦が今アツい!!!

大きな出来事がこんなに重なっちゃうと、田町新聞としても何だか興奮してきました! 2020年、世界と繋がる水辺のムーブメントは、田町・芝浦の水辺から!! このビックウェーブに乗り遅れるなっ!!(水上タクシーにも)

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TOKYO WATER TAXI
東京ウォータータクシー
東京営業所

東京都港区芝浦2-1-11
03-6673-2528
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜(月曜が祝日の場合は翌火曜)
https://water-taxi.tokyo/
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