美心LAB 〜日本の文化をもっと身近に〜

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今回は「お抹茶をふだんの生活でもっと手軽に楽しめるように」と、さまざまな活動をされている美心LABの代表、河野美紀子さんにお話をうかがいました。

以前は国家公務員や外資系金融などで勤務し、多忙な日々を過ごしていた河野さん。そんな中でも定期的に行っていたお抹茶を点てる行為が心を落ち着かせ、ストレスの軽減や集中力アップにつながっていることに気づき、自身で会社を立ち上げてお抹茶を日常に広げるための活動をスタートしました。

河野さんと田町新聞の出会いは、年末に田町駅前で開催された「いっぴんいち」。およそ300年の歴史をもつ田町の老舗和菓子店 秋色庵大坂家さんのブースで、河野さんがお手伝いしていたのがきっかけでした。

長年茶道を嗜んでいる河野さんは、お抹茶の販売方法に疑問を持っていたそう。ほとんどの商品が缶で売られているため、開封して時間が経つと風味が飛んで色が変わり、新鮮さもなくなってしまう。初心者には1回分の適量が分かりにくいという問題もありました。

また「お菓子は和菓子屋さん、道具は茶道具屋さん、お抹茶はお茶屋さん。すべて同じ時に使うものなのに、なぜ一つのお店で買いそろえられないのか」という素朴な疑問も。

そこで思いついたのが、お抹茶を一服分ずつスティックタイプの個装にして販売すること。さらに、それを和菓子屋さんなどで販売してもらうこと。そしていま、実際にそれらが実現し河野さんが企画した「美心禅茶お抹茶いっぷく」は大坂家さんの店舗で購入できるようになっています。

ちなみに大坂家さんで販売されるきっかけとなったのは、なんと、河野さんの飛び込み営業。「コロナ禍でお買い物が制限されている中、和菓子屋さんでお抹茶が買えたら喜んでくださるお客様がいるはず!」と何のツテもないのに訪ねたそうです。その行動力・実行力が素敵ですね。

私も早速、「美心禅茶お抹茶いっぷく」を点ててみました。封を開けた瞬間に、フワッとお抹茶のいい香りがして、点てたお抹茶は甘みと苦味のバランスがいい感じ。とても美味しくいただきました。点て方の説明書きも入っているので、初めてでも安心です。

なお、河野さんは「旅する茶室」というユニークな商品も開発しました。「美心禅茶お抹茶いっぷく」のほか、お茶碗や茶筌(ちゃせん)など、お抹茶を楽しむための必要最小限が一つの桐箱に収まったもの。まるで小さな茶室が出現したような感覚でいつでもどこでも気軽にお抹茶を楽しめます。

コンパクトでデザインもステキ。家庭での利用はもちろん、Well-being経営の一環としてオフィスに設置したり、海外に住んでいる方へのお土産としたりするのも良さそうです。

このほか、「美心禅茶お抹茶いっぷく」を使ったお抹茶のオンラインレッスンなども開催されているので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。まずはご近所の大坂家さんでお好きな和菓子と美心禅茶お抹茶いっぷくを手に入れ、気軽にマインドフルなひと時を過ごすのもオススメです!

美心LAB

Web:https://bishinlab.com/

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