まだまだ夏!
残暑というのに30度超えの暑さが続いておりますが、最近はお寺もアツいようで。
写経や座禅などの定番以外にも
あちこちのお寺にて音楽ライブやシネマやアートイベント、ヨガなどが開催されているとか・・
お寺でヨガ!?
田町から三田方面に向かうとその昔「寺町」といわれたようにお寺がいっぱい。
その中のひとつ、法音寺さんにて読経&ヨガ体験が出来るそう。
これはかなり意識高い系の予感・・・・・
文明12年(1480年)に創立されたという演暢山観光院法音寺
お寺でヨガってことは、
ヨガのポーズがイケてないとお坊さんに棒で「喝ーっ!」と叩かれたり、
瞑想中に「終わったら何食べようかなー」なんて考えてるとバチが当たったり!?
と、完全に間違ったイメージで田町新聞が怯えていると尼僧さん登場。
法音寺の尼僧である和音(わおん)さん
あら、なんだか優し気な尼僧さん。
和音さん
「まずヨガの前にお経を唱えていただこうと思っています。はじめに懺悔偈(さんげげ)、十念、開経偈(かいきょうげ)をみなさまにお唱えいただきます」
経文が書かれたプリントを見ながら読経スタート!
わーお経なんて法事以来ですよ(ドキドキ)
キリッとした常連のみなさんをチラ見しつつ、
がしゃくしょぞうしょあくごう〜・・
ゴーーーーン!
なーむあーみだーぶ、なーむあーみだーぶ・・
ゴーーーーン!
なーむあーみだーぶ、なーむあーみだーぶ・・
ゴーーーーン!
淡々としたお経のリリック(歌詞)、ゴーンという磬子(けいす)のリズム、これはある意味ラップ!ホトケラップ feat.法音寺~!
ひゃーくせーんまーん・・
ゴーーーーン!
和音さん
「ではYuuka先生お願いいたします」
尼僧でヨガインストラクターのYuuka先生(ガッソ有香さん)
Yuuka先生
「みなさんヨガってどこで生まれたと思いますか?」
あら、なんだかファビュラスな先生。
尼僧兼ヨガインストラクターなんて意識高すぎ~!どんだけ~!
と思い聞いてみたところ・・
Yuuka先生はもともと実家がお寺で、尼僧の修行中に仏教の修行法(瑜伽/ゆが)であるヨガと出会ったそう。現在は全米ヨガアライアンス認定の国際ヨガ資格を持ち、ヨガクラス講師のほかテレビCMのポージングやモデル出演などでも活躍されている本格派!
そして同じ浄土宗の和音さんとのご縁から、こちらでヨガを教えることになったと。
意識ふつう系の田町新聞が付いていけるか不安・・(汗
Yuuka先生
「ヨガはインドで生まれたものですが、仏教が生まれたのもインド。では仏教とヨガ、どっちが古いでしょうか?」
田町新聞
「うーん・・仏教?」
Yuuka先生
「はい、望んでいた回答をしていただいたんですが(笑)正解はなんとヨガの方が古いんですね。実は仏教が生まれたのが今から2500年前、ヨガの起源というのは5000年〜7000年も昔かもしれないといわれています」
田町新聞
「めっちゃ昔だったんすね」
Yuuka先生
「仏教をお開きになったのはお釈迦様です。いろんな辛い修行を重ねたんですけども、その中のひとつにヨガを取り入れていたのではないかといわれています。そのときのお釈迦様を思って、お寺でヨガをしながら自分と向き合える時間を過ごすというのはとても意味深いものがあると思います」
目を閉じて、ブッダ気分〜
Yuuka先生
「“息”という漢字は”自らの心”と書きます。呼吸はわたしたちの心を映し出してくれます。
息を吸ってばかりいると、気持ちが焦ったり怒りっぽくなっちゃったり、逆に息を吐いてばっかりだと、やる気が出なくなったり眠くなってしまったりします」
吸って〜吐いて〜吸って〜吐いて〜
Yuuka先生
「ヨガの呼吸は鼻呼吸です。吸う息と吐く息の長さを合わせて静かで長ーい呼吸を注意しながらやってみましょう。
そうするだけで気持ちが充実して心が安定していきます」
す~~は~~す~~は~~
肉体から心への逆アプローチですね。
確かに落ち着いてきたけど・・それ以上に集中力すごい・・研ぎ澄まされる・・手からなんか出そう!(※田町新聞当社比)
Yuuka先生
「“月かげの いたらぬ里は なけれども ながむる人の 心にぞすむ”
・・月の光、太陽の光というものはわたしたちを分け隔てなく照らしてくださいます。しかしその美しさを眺めようとする心がなければそのお慈悲を受け取ることが出来ません。
感謝の気持ちをもって月の光をありがたく頂戴する、という法然上人(ほうねんしょうにん)さまのお歌です」
Yuuka先生
「インドでは“ナマステ”という挨拶がありますが、これはナマス(帰依をする、心から敬う)とテ(あなた)という二つの言葉で成り立っています。ただの“こんにちは”とは違うんですね。
ナマステの気持ちをもって、他人にも自分にも感謝の気持ちをもって、ヨガを始めていきましょう」
ナマステ〜
キャット&カウ(猫と牛のポーズ)でウォームアップ
アド・ムカ・シュバナアーサナ(ダウンドッグ)
トリコナアーサナ(三角のポーズ)からの体側伸ばし
ガルーダアーサナ(鷲のポーズ)
Yuuka先生
「インド神話に出てくる鷲のことですね、神様の乗り物といわれています」
ヴリクシャーアーサナ(木のポーズ)
呼吸を意識しながら、ひとつひとつのポーズをゆっくりと丁寧に行っていきます。
田町新聞はついていくのがやっとだけど、途中で休んでもいいし、自由にお水を飲んだり、お手洗いに行ってもOKと言ってくれるので、無理せずがんばれました。
Yuuka先生
「がんばりました。素晴らしいです。
では仰向けになって、最後のシャバアーサナに入っていきます」
照明が落とされ、心地よい疲労感と満足感でうとうと~
最後にもう一度みなさんでお念仏をお唱えして終了。
その後は茶話会ということで、お抹茶をいただきながらおしゃべり。
実はこの日たまたまテレビの取材も来ていて、田町新聞はかなり浮わついていたんですが、、
↑いました!!
田町新聞
「ジムのスタジオでやるヨガと違って、和室だし、目の前は鏡じゃなくて仏像だし、みんな意識高そうだし、おまけにテレビも来てるし緊張するなー!と思ってたんですが、不思議と集中出来ました。ていうかジムのヨガより集中出来たかも・・」
Yuuka先生
「お寺の雰囲気が背中を押してくれるのかもしれません」
田町新聞
「あ、確かに。心の中まで見透かされてる感あるから、ダメな自分に向き合うしかないって感じ・・」
Yuuka先生
「阿弥陀様を目の前にすると自分に嘘がつけなくなる(笑)
痛いとか嫌だなとか思ったり、いろんな感情が生まれると思うんだけど、もう逃げられないから。
自分と向き合いやすい環境を作ってくれるというお寺の恩恵があると思います」
田町新聞
「それで自分のポーズだけに集中出来たのかな。あとゴールドのご本尊とか、まるでポップアートな壁の仏画とかクリエイティブで面白いですね」
#マジ卍(まんじ)
Yuuka先生
「仏像とか見てみたいし興味はあるけど、お寺って敷居が高いというか、用がないと行っちゃいけないみたいなイメージがあると思います。その垣根を下げてたくさんの方にお寺に来てほしいという思いから、ヨガをひとつのツールとして仏教の教えに触れてもらって、より生活が豊かになればいいなと思っています」
お寺で仏像や仏画に囲まれて行うヨガは一見ハードル高そうですが、
そのディープな思想や歴史に耳を傾け知恵を深めるもよし!
心と身体のストレスを解消する手段としてもよし!
日本(orインド?)のアートやカルチャーとして楽しむもよし!
人それぞれの楽しみ方が出来そうだな~と思いました。気になる方はぜひ。
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演暢山観光院法音寺
東京都港区芝4-6-17
↓今回のお寺ヨガ(夕方スタート)のスケジュールとお申込みはこちら
https://tabica.jp/travels/2142
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↓さらにリーズナブルなお昼のお寺ヨガはこちら。下記メールにて受付中。
2017年9月19日(火)10:00〜12:00
2017年10月3日(火)10:00〜12:00
参加費:2,000円
※ご希望の方にはカレーランチのご用意も!
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