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芝浦運河の景色を変える第一歩?水辺に魅せられた男の挑戦とは

みなさーん
「THE HARBOUR SHIBAURA」
(ザ・ハーバー・シバウラ)ってご存知ですか?

感度の高い田町新聞読者のみなさんなら既にご存知の方も多いかもしれませんが・・・

築40年のビル一棟をホテルライクに丸々リノベーションして
2016年12月にオープンした芝浦のおしゃれスポットです。

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築40年のふつーのビルが・・・

「なんということでしょう」

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匠の技でおしゃれなビルに変身!

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ビルのエントランスも・・・

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ガラッと生まれ変わりました。

一階には新たに店舗スペースを作り、イタリアンの「アブラッチョ (ABBRACCIO)」さんが入居。そのほかのフロアにはオフィスや住居が入っています。

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中はこんな感じ。“Elegant & Vintage”というコンセプトで作られており

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まるで映画やドラマのセットのよう。

新たに、入居者の方々が自由に利用できる共同スペースまで用意。

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3階にはミーティングルームが

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屋上にはテラス席が用意されています。

住居ももちろん
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このようなおしゃれな空間になっています。

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で、今回はここからが本題なのですが
昨年末、このビルの裏側、運河沿いに階段状デッキが新設されたんです。

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それがこちら。芝浦の新しい水辺スポットとして注目されています。

へぇ〜、で?

って思ったそこのあなた!

実はこれ、すんごいことなんですよ!

だってあなた、運河沿いに面したビルはたくさんあるけれど
同じように階段があったり、ベンチがあったりする場所
ってほとんど見かけないでしょ?
なんでだろうって思ったことないですか?

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THE HARBOUR SHIBAURAのビルも以前はこうでした。運河に面していてもこんな風に隔たりがあって、運河(の遊歩道)には直接出られないビルがほとんどですよね。

だから、せっかく運河沿いの遊歩道があっても、
ランニングする人やペットを散歩させる人が通るぐらいで
ぶっちゃけあまり使われてないですよね?

で、これを執念で実現させたのが今回の主役・・・

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大本(おおもと)さんです!

学生時代に法政大学の建築学科で、水辺研究の第一人者、陣内秀信教授のもとで学んだ大本さん。すっかり水辺の都市に魅せられ、社会人になって地元埼玉から芝浦に移住までしてしまいました。

学生時代から水辺を利用した都市活性化に興味を持っていた大本さんは、プライベートで芝浦港南地区の区民参画組織「港区ベイエリア・パワーアッププロジェクト」に参加するなど、水辺を生かして地域の魅力を高める活動を行っています。

また、会社では一棟のビルを購入してリノベーションして売却したり運用したりする仕事に携わっており、そこで縁あってのちに「THE HARBOUR SHIBAURA」となるビルを担当。単なるリノベショーンだけでなく、運河沿いの立地を生かしたことができないかと思い、今回の階段状デッキが生まれたというわけ。

田町新聞
「でもこういう公共の空間を作るのは色々と大変だったんじゃないですか?」

大本
「いやぁ色々と大変でした。笑

 建物と運河沿いの遊歩道をつなぐスペースは港区さんと東京都さんのものです。これまで運河と民有地の接続は、新築では階段などとして作られたことはありますが、既存建物の再生(リノベーション)の一環として行ったことや、このような憩いの空間としての再生は前例がなくて。前例がないとやっぱり行政を動かすのはなかなか難しいんです」

田町新聞
「お察しします・・・」

大本さん
「一年半くらい協議して、粘って粘って色々な提案をしてこの形に落ち着きました。」

田町新聞
「まさに一筋縄ではいかないという感じですね・・・」

大本さん
「はい、あとは街の皆様が誰でも気軽に運河沿いの遊歩道に出入りできるよう、区と協定書を結んでビルの通路を開放するなどしています」

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ちなみに土を掘ったときに頑丈な鉄の塊が見つかったそうで、こちらはベンチの脚として再利用されています。味があってかっこいいなぁ。

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「THE HARBOUR SHIBAURA」の前の道路から、誰でも通り抜け可能。隣接する公開空地にはバリアフリー対応のスロープも用意されています

田町新聞
「ぶっちゃけこの階段状デッキがなくてもビルのリノベーションとしては十分じゃないですか。さらにそこから、よく粘って実現できましたね」

大本さん
「そうですねぇ。学生時代から描いていた水辺の未来、そして芝浦の街の未来のために何とかしたい!という気持ちがあったから実現できたのかもしれません」

田町新聞
「まさに水辺に対する大本さんの熱意があったから・・・」

今ごろになって「陸王」を見ている影響もあってか、大本さんの水辺に対する熱い思いとその行動力に感動しまくりの田町新聞。

「走れぇ〜大本〜〜」
(すいません、大本さんはとっくに突っ走ってますね・・・)

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何も知らないとただのきれいな階段状デッキですが、ここには熱い男のドラマが・・・

大本さん
「今回は永続的な使用を念頭にして、現行法、現行制度の中で枠組みを活かしつつ、運河接続物(階段)を通行機能のみの施設ではなく、階段状のベンチを併設するという、新たな要素も組み込んだ形で許可をいただきました。

 ただ前例ができたので、これからは同様のことがやりやすくなったと思います。地域の皆さんが続いてくれて、運河沿いがどんどん変わっていくと最高ですね」

田町新聞
「同じように水辺がもっと身近になる事例が増えるといいですね!」

大本さん
「あ、あとこのビルと敷地は、地元の芝浦工業大学デザイン工学部3年生のプロジェクト演習で、設計課題地にもなっています。2018年3月24日(土)に港区芝浦港南総合支所(みなとパーク芝浦)で開催される『ベイエリア365DAYS』で優秀作品が展示される予定ですので、ご興味のある方はぜひご来場ください!」

田町新聞
「おっとそれはタイムリーな! 運河クルーズや音楽演奏なども無料で楽しめるイベントですよね。これは参加しなければ〜」

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ちなみに一階のイタリアン「アブラッチョ (ABBRACCIO)」は、あの芝浦の名店「リストランテ・ラ・チャウ」が初めて館外出店したお店。つまり、味もお墨付き。暖かくなったら運河沿いのテラス席も気持ちよさそうです。

ということで、小さな一歩のようで、運河の景色をガラッと変える可能性のある大きな一歩を実現した大本さん、スゴイ!ぜひこれに続く動きが出るといいですね。

運河沿い周辺のビルオーナーさん、芝浦をさらに魅力ある街にするために、ぜひご検討を!

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THE HARBOUR SHIBAURA

東京都港区芝浦4-5-9
URL:http://www.theharbour.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/theharbourjp/
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