田町新聞は東京・田町(三田、芝浦)の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

“くるりんぱ”でかんたん・きれいな着物の着付け教室とは?

東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、
最近は日本の伝統文化を見直す機運が
高まっているように感じます。

「着物」も日本が世界に誇る文化のひとつ。

チャンスがあれば、着てみたい!
と思っている方も増えているのではないでしょうか。

とはいえ、
「何から始めればいいのかわからない・・・」
「始めてもすぐに着なくなってしまうのでは・・・」
など、なんとなーくあきらめてしまっている人も多いはず。

が、ご安心を。

我々田町新聞、そんな方々にオススメの教室を発見してしまったんですよ!そう、田町にね。
教室の名前は「前結び・I(アイ)スタイル」

正直、着物教室らしからぬ名前で最初は戸惑いましたが
行って納得、見て納得、ということでぜひご覧ください~
istyle_1
教室は田町駅から6分ほどの場所にあるマンションの一室。代表の岩井さんが温かく迎えてくださいました。

田町新聞
「そもそもなぜ田町で着物教室を?」

岩井さん
「私はもともと美容師だったんですけど、ある時たまたま百貨店で知人が前結びの実演をしているのを見て、前で結んでくるっと後ろに回すというスタイルにすごーく感動しちゃって(笑)。目から鱗って感じでね。この仕事なら生涯できるんじゃないかって思って」

その知人(先生)がいらっしゃったのが田町で、その縁で岩井さんは田町に教室を開かれたとのこと。

istyle_2
取材に伺ったときはちょうど習って間もないという大学生が。最近はやはり着物に興味を持つ若い方が増えているそうです

うら若き乙女の着付けシーンにちょっとドキドキな田町新聞・・

田町新聞
「あ、すいません。ちょっと見とれちゃって。。えと、前結びというのは、着物の着方のことなんですね。ちなみに流派みたいのはあるんですか?」

岩井さん
「えぇ、前結びは最初、美装流(びそうりゅう)というものだったの。今は分かれて私がアイスタイルっていうのにしたんです。普通でしたら二重太鼓とか着物の着方って難しいんですよね」

田町新聞
「そ、そうなんですね・・・」

それにしても百貨店の実演を見ただけで、美容師の仕事を辞めてまで前結びを広めたい!と思ったのだからよほど運命を感じたんですねぇ。

istyle_3
キラキラした笑顔でお話してくれる岩井さん、着物の楽しさが伝わってきます

田町新聞
「そもそも着物の着方には種類がたくさんあるんですか?」

岩井さん
「着物には色々な種類がありますけれど、着方そのものはそんなに変わらないですね。帯の結び方は多種多様です。半幅帯をしたりとか袋帯をしたりとか」

田町新聞
「前結びでも?」

岩井さん
「そう、前結びでも全部出来ちゃうの。後ろで結ぶのは大変、前でやるのは全然ラク!

田町新聞
「同じ結び方ができる?」

岩井さん
「はい、同じものができます。前の方が全然きれいです。だって目で見て確認しながらできるから。後ろでやる場合は鏡を見ながらやるわけだけど、柄がよく見えないからここで結びたいと思っても難しいけど、前だと見ながらできますよね」

田町新聞
「確かにそうですね」

岩井さん
「帯板がサテンになっていて帯って絹でしょ、だからその上をするっと回るようになっているの」

istyle_4
このように
istyle_5
前で帯を結んだら~

istyle_6
くるりん

istyle_7
パッ!!と後ろに回転。
istyle_8
ほ~ら、前結びなら、柄の位置も手軽にきちんとそろえられるんです!美しい!

田町新聞
「女性以外に男性もできるということなんですけどそれも同じですか?」

岩井さん
「男性ってほとんど前で簡単にできちゃうんですよ」

田町新聞
「そもそも男性は前で結ぶんですね」

岩井さん
「そう。よく歌舞伎の方とかは舞台の上で袴を着たりしてますから(笑)」

istyle_9
ちなみにここだけの話、歌舞伎俳優、中村獅童さんのお母様や奥様(左写真)に着付けをしたり、ノーベル物理学賞に輝いた梶田氏の奥様(右写真)に授賞式の着付けをするためにスウェーデンまで呼ばれたりと岩井さん、実はすごい方なんです。

田町新聞
「着物って普段はなかなか着る機会がないと思うんですけど、例えば若い人たちが始めるにはどういうきっかけがいいですかね」

岩井さん
「うーん、そうですね・・夏の浴衣を着たいというのがやっぱりまず一番初めじゃないかな。花火大会とかビアガーデンとか」

田町新聞
「すいません、そもそも私、着物と浴衣の違いがよく分かっていなくて・・・汗」

岩井さん
「そうですよね、着物も浴衣も同じ形状なんですが、浴衣は夏のものということで綿とかで洗濯が楽にできて、という感じです。普段着というか。例えば20~30代くらいまでは浴衣だけを着て出かけることができますけど、もう40~50代になってくると、浴衣の下に白い襟を見せたりして改まった服というのが違うかな。浴衣は本当に夏のもの」

田町新聞
「結び方も変わってくるんですか?」

istyle_10
資料もギッシリ。丁寧にまとめられています

岩井さん
「ほとんど変わらない。ただ季節によって生地が変わってきます。薄手から厚手になったり、帯の種類も幅が広いものから半分しかない半幅という気楽に結べるものまで」

田町新聞
「え、半分の方が気楽に結べるんですか?取り回しやすいということ?」

岩井さん
「そうですね、外しやすいし。やっぱりお太鼓になると改まった結婚式やお呼ばれなどに結んでいくものなんですね。帯も一重太鼓と二重太鼓があって、帯が重なると喜びが重なるっていうことなのでお祝いの時は二重太鼓にしますね。日本の文化ってそういうのがすごいですよね」

田町新聞
「そういう文化的なことも学べる・・」

岩井さん
「そうですね」

田町新聞
「帯の形は気分で選んでいいんですか?」

岩井さん
「いいんです!」
istyle_11
(目力キラリーン!)

田町新聞
「でも正式な場ではこれがいいとかあるんですよね」

岩井さん
「正装では、色留袖とか振袖とか訪問着とかそういう着物になっています。あと、流行もあるんですよ。結婚式とかで黒留袖を着ていると下にしか柄がないもんですから座ったときに上半身黒ばかりになるのでいやだわ~、ということで今は色留袖が流行っています」

田町新聞
「うーん、勉強になるなぁ~。ところでこちらの教室、レッスンはどういう仕組みになっているんですか?」

岩井さん
「そうですね。着物がまったく初めてという方には月に4回、週1回のコースで来ていただいてね、だいたい20分で着ることを目安にしてレッスンを進めています」

まずは20分で二重太鼓ができるようになったら、次は一重太鼓でというように、ステップを進むとのこと。初級から二級、一級とランクもあるそうです。

istyle_12
取材に伺った日はちょうどグループレッスンの日。みなさん和気あいあいと楽しそうに受講されていました

田町新聞
「なるほど、帯の長さとか結び方が増えていくのですね。ちなみに帯の結び方は何種類くらいあるんですか?」

岩井さん
「いやもう無限にあります(笑)」

田町新聞
「そ、そうなんですね・・・汗」

istyle_13
どひゃー!ってぐらいたくさんあるのよ

岩井さん
「あとうちの特徴として、着付けだけでなくて髪の納め方も一緒に教えています」

田町新聞
「あー確かに、着物の時って普段の髪型じゃ合わないですよね。しかも難しそうだし・・」

岩井さん
「そうでしょ、自分でちょっと結えたらいいなぁって思うでしょ。私が美容師だったということもあって、うちでは両方教えているんです」

えー!!奥さん!美容院代も浮いちゃいますよ (笑)

田町新聞
「ありがたいですね~、両方できるようになったら」

岩井さん
「そうですね、同じ月謝の中で学べますから(笑)髪の結い方もここをこうして留めたらいいのよとか、自分の顔がこうだからここを出してあげたらいいのよとか」

田町新聞
「そういう普段のアドバイス嬉しいですね~

美容院に行くとばっちり決めすぎになるというか(田町新聞の勝手なイメージは映画の極妻シリーズ・・・)普段さりげなく着物に似合う髪型って知りたいかも。

田町新聞
「ちなみにはじめての方はだいたいどれくらいで着物を一人で着られるようになりますか?」

岩井さん
「半年ですね。毎月週1回休まないで来られる方は4か月という人もいますけど、だいたい半年すると理解ができるんですよ、理解すると一気に上手になれるんです」

田町新聞
「一度着たら崩れないものなんですか」

岩井さん
「崩れないんです。普通はひもを使うでしょ。でも前結びではベルトなんです。これだとゴムですので全然締めていないんです。ちょっと触ってみて」

田町新聞
「あ、ほんとだ。全然緩い・・これで留まっているんですか。これは前結びならでは?」

岩井さん
「そうなの。クリップで留めているだけ」
istyle_14
こちらが前結びで使用するベルト

istyle_15
このようにまずベルトを巻いてから

istyle_16
クリップで帯板を取り付けます

田町新聞
「着物自体は他と変わらなくてベルトが違うと・・紐でぎゅうぎゅう締めるイメージがありましたけど」

岩井さん
「紐は全然。これベルト3本でできてる。そしてゴムの力を利用しているので左右対称にして留めていればもうずっと崩れない。ダンスしても崩れないの」

田町新聞
「すごい(笑)帯も着物も一緒だけどこういったベルトがあるんですね」

田町新聞
「この前結びはいつ頃、どなたが考案されたものなんですか?」

岩井さん
「もう24~25年前になるのかしら・・最初は鹿児島の方で、まだお元気でいらっしゃいますけどその方が前結びの宗家といわれています。それからずっと広がってきているんですね」

田町新聞
「前結びで若い人も手軽に着物を着られるようになって、もっともっと色々な場所で着物を見かけるようになったらいいですね~」

ちなみに、曜日によっては18時からのクラスもあるので、仕事帰りに通うのもいいかもしれません。

istyle_17
最後に記念撮影をパシャリ。みなさん、着物姿が決まってる~!

今から始めれば
東京オリンピック・パラリンピックには余裕で間に合う(はず)
興味を持った方は問い合わせてみてはいかがでしょうか?

例えば外国から訪れる友人を、着物で迎えられたら
最高にかっこいいですよねー!

——————–
前結び・I(アイ)スタイル

東京都港区芝浦3-5-25-153
090-2235-7042
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜日
http://maemusubi-istyle.com/
——————–

Share (facebook)