丸見えなのに、謎に包まれたSHIBAURA HOUSEに潜入!

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オフィスビルや高層マンションがひしめく芝浦、
ここに透明なガラスで覆われたスタイリッシュなビルがあるのをご存知でしょうか。

素敵すぎるSHIBAURA HOUSE外観

その名も

SHIBAURA HOUSE(シバウラハウス)』!

ルーヴル美術館ランス別館や金沢21世紀美術館などの設計で知られる建築家、妹島和世(せじまかずよ)さんがデザインしたというあまりにもかっこいいビル。

ひときわ目立つため、近くにお勤めの方やお住まいの方なら当然ご存知だと思います。ただ足を踏み入れたことがある方は意外と少ないのではないでしょうか。

1階から最上階まで全面ガラス貼りで外からは丸見え。しかし目立つサインは見当たらず、会社なのか、公共施設なのか、イベントスペースなのか、カフェなのか、見当がつきません。

 

気になる・・!!

けれど、そのタダモノではない雰囲気に圧倒されて扉を開ける勇気がでない~~。

もし開けて「なんですか?」といわれたら「なんでもありません!」と言うしかないだろう。
そして泣きながら早足で立ち去るだろう。。

 

勝手な妄想に悩み苦しんでいたら、以前取材に協力していただいた玉木さんから「『SHIBAURA HOUSE』に知人がいるのでよかったら取材されませんか?」とのご提案が!田町新聞はキタコレ!と食い気味で「ぜひ!!よろしくお願いしますっ」と即答。

おしゃれなカフェ風看板

扉の横にはまるでカフェのようなおしゃれで美味しそうな看板。
・・カフェ?にしては時間短っ!

 

そしてこれまで勇気がなくて開けられなかった扉・・・

扉に手を掛けようとして、ドキッ!

はっ!!!
押すのか引くのか、何もサインがない!

これは田町新聞の洞察力を試されている!?

 

 

扉をガチャっとオープン!

(引いたら開いた!)

いざ潜入~。

すごい解放感の1階フロア

わーーーーーーーーーーーー

 

 

 

明るい!天井高い!室内なのにすごい解放感!!
緊張がみるみるほどけていく~。

コーヒーなどドリンクを注文できるカウンター
手作りの鳥かごと赤い鳥
めずらしくはしゃいでる編集長

普段は人見知りで遠慮がちな編集長がお面をかぶってはしゃいでしまうほどのやわらかな空間。

ところどころに大きなテーブルと椅子が余裕を持って並べられています。そこにはOLさんやらお年寄りやらお子さんを連れたママさんやらが集い、思い思いの席に座ってくつろいでいます。
また、一角では本格カルボナーラの準備中。。

 

一体ここは・・!?

 

可憐な岩中さん

SHIBAURA HOUSE プログラムディレクタ
岩中 可南子さん

岩中さん
「こちらはどなたでもご自由にお使いいただけるフリースペースです」

田町新聞
「えっどーいうことですか?っていうか、ずばりこのビルはなんなんですか?」

岩中さん
「このビルは弊社『株式会社広告製版社』の社屋です。この地で60年ほど広告の製版業を営んでおり、3年前にこの新社屋に建て替えました」

田町新聞
「会社だったんですね!でも社屋なのに、なんかいろんな人がいますけど・・」

フロアの説明をする岩中さん

岩中さん
「はい。1階と2階をフリースペースとして地域の皆さんに開放しています。1階は飲食も持込みもOK(※アルコールはのぞく)なので、ランチタイムには近所のOLさんがお弁当持っていらしたり、建築に興味がある学生さんもふらりといらっしゃいます」

田町新聞
「ははぁ。会社の一部を公共の場として提供してるんですね」

岩中さん
「イベントで利用することもあって・・今日はランチタイムにワークショップがありますよ」

美味しそうなカルボナーラのアップ

田町新聞

「本格カルボナーラ!?」

岩中さん
「はい。よかったら参加されませんか?」

田町新聞

「はい!もちろん食べますっいや、参加しますっ!!」

カフェじゃなくてランチのワークショップだったんですね・・と、いうわけで続々集まってくるOLさんや赤ちゃん連れのママさんたちに紛れて田町新聞も参加。

シェフを中心にみなさんが集まっている様子

カルボナーラってシンプルな材料を合わせるだけだから簡単そうだけど意外と難しいんですよねぇ。卵が固まっちゃったり、食べる前に冷めちゃったり、塩辛くなっちゃったり・・。

しかし、シェフオリジナルレシピのカルボナーラは「誰でも絶対に失敗しない!」とのこと。

「イケ麺レシピ103」でおなじみKEITAさん

ランチタイムレッスン『EATALK』/シェフ直伝・本格カルボナーラ
講師:KEITAさん

イタリア料理家のKEITAさんが修行されたイタリアではカルボナーラといえばパンチェッタ(またはグアンチャーレ)にペコリーノロマーノと卵だけでソースを作るのが一般的ということですが、もちろんそんな難しいレシピではありません。

本格的なのにご家庭で作れちゃうらしいんですよ、奥さん!しかもランチタイム内の40分間で!

 

 

早速KEITAさんの穏やかなトークでレッスン開始~。

フライパンで豚バラをこんがりと炒める

ご家庭で再現できるようパンチェッタの代わりに塩と香草で10分間寝かせた豚バラ肉を使用。

はぁーーーーー・・こんがり焼けた豚の香ばしい香りが~~~!

水を入れて軽く煮込む

水で軽く煮込むことで肉のエキスを引き出して・・

ペンネと豚肉をまぜまぜ

固めに茹でたペンネを混ぜて・・

ボールを湯気であたためつつ全部をまぜまぜ

卵、生クリーム、粉チーズをよ~く混ぜて塩、コショウを加えたところに投入!

鍋に残ったお湯の湯気を利用して温めつつ和えて・・
最後に塩、コショウ、粉チーズで味を決めたら完成!

本格カルボナーラ完成!

出来た!!

調理中も興味津々で質問したり写真を撮っていた生徒のみなさんも嬉しそう。完成したカルボナーラはみなさんで実食!

箸上げペンネ

じゃ田町新聞も遠慮なく、いただきまーす。

う、

う、

う、

うまーーーーーーーーーーーい!

豚の旨みとまろやかなクリームソースがアルデンテのペンネに絡み合って、想像の上を行く美味しさ!ワタクシこんなに美味しいカルボナーラ食べたことありません・・

カルボナーラを両手に微笑むKEITAさん

レッスンではなるべく加工食品や化学調味料は使いたくないというKEITAさん。
といっても完全否定ではなく簡単に味が決まっちゃうから、便利だけどつまらない、とのこと。

 

さすが料理家。クリエイティブ~!!

 

クリエイティブな空間にはクリエイティブなお人が引き寄せられてくるんですねぇ。

と、いっても決して高いハードルではないかもしれません。「欲しいものは自分で作ればいいじゃない」って発想がクリエイティブ。

 

例えば・・

 

ワタクシ、居酒屋の箸袋を折って箸置き作るの得意なんですけど、
それでもクリエイティブに仲間入りできますよね、岩中さん!?

じっと机を見つめる岩中さん

「・・・・・」

あれっ岩中さん瞑想中!?田町新聞の洞察力を試されてるんですね!?

よし!!
ここは都合よく「YES」と受け取っちゃいます。

岩中さん
「・・・・・」

田町新聞
「・・・あれ?」

 

 

さて、ここでクエスチョン。

いったい参加費がおいくらなのか、気になりますよね~。

< あ~気になる~気になる~

素敵な空間で、プロのレシピを教わって、美味しく食べて・・

< え~やっぱりお高いんでしょう~?

いえいえ、

お値段なんと・・

1,400円!

<(あなたのリアクションをお待ちしております)

 

 

ちなみに男性も参加されてました。
全員知り合いってわけじゃないのにリラックスしてるのは、この開放的な空間のなせる業・・!?

田町新聞
「岩中さ~ん、カルボナーラおかわりしたい~!!」

田町新聞を優しくあしらう岩中さん

岩中さん
「はい、座って、落ち着いてくださいね~。他にもさまざまなワークショップがありますよ(→イベントカレンダー)」

 

田町新聞
「は~会社にこんな楽しい場所があるとやる気出ちゃいますねぇ。1階と2階がフリースペースということは3階から5階が仕事場なんですか?」

かっこよくてノリノリで会議できちゃう3階フロア

岩中さん
「いえ、3階は会議やセミナーなどにお貸ししているスペースです」

うわ、かっこいい・・

ここでなんでもいいから会議したい!ホワイトボードにカタカナ英語とか書きつらねたい!

田町新聞
「じゃあ4階と5階が仕事場なんですね?」

めちゃくちゃ天井が高くて浮遊感のある5階フロア
photo: Iwan Baan

岩中さん
「いえ、5階にはプロジェクターや音響機器が揃ってますのでプレゼンテーションやパーティーなどのイベント、撮影スタジオとしてもご利用いただけます」

ひょえーー!なにこの浮遊感。

360度ガラス張りだからか、街の中に浮かんでいるみたい・・

田町新聞
「つーかほとんど仕事場残ってないじゃないですか!」

岩中さん
「はい。4階のみワークスペースなので関係者以外はご遠慮いただいておりますが、他のフロアはぜひみなさんに使っていただきたいです」

 

 

なんて開放的な会社なんだ・・

ほとんどのフロアが会社以外の人も利用出来てしかも外から丸見え!

それもそのはず、

この社屋は、社員の「芝浦の人たちと共存したい」という考えから、内側も外側も上階も下階もゆるやかなつながりがあるように、とオーダーして設計されたそう。

 

謎は解けました。

なんだか居心地のいいフリースペース

ひとつひとつが開かれていて、
マナーさえ踏まえていればどこでどう過ごしても自由で、
ひとりひとりとシェアする喜びでつながる。

・・楽しく共存することをカタチにしたのが『SHIBAURA HOUSE』なんですね!

ご近所の方々と気さくにおしゃべりしている社長

ふと見るとお仕事の合間に降りてきた社長がご近所のおばあちゃんやママさんと立ち話してたりして。

この感じ、下町出身者としてはちょっと昔の下町っぽい感覚に近いとも思いました。

ちょい昔の下町のイメージ

扉にカギはかけずに軒下や縁側でもウェルカム、
好きなところで遊んでもいいけどおイタしたら叱られて、
おかずを作りすぎたらおすそ分けする。

・・昭ジェネ(※昭和ジェネレーションズの略。→関連記事はこちら)としてはときめくわ~こんな暮らし!

 

つい最近では、

まるでおとぎ話みたいなウェディングパーティー

ご近所さんも参加しちゃうほどオープンなウェディングパーティーまで!
新郎新婦が音楽でお・も・て・な・し~。

岩中さんとチャーリーさん

って、あれ?岩中さんと・・・このシルクハットはチャーリーさん・・・だよね!?
岩中さんってチャーリーさんの奥さまだったの!?

はしゃぐ編集長の後ろに絵コンテのチャーリーさん

実ははしゃいでる編集長の後ろに2次元のチャーリーさんが・・!

というわけで、最後に『SHIBAURA HOUSE』の使い方は、動きがなんだかクセになるチャーリーさんにバトンタッチします。

 

↓動くチャーリーさんはこちら
https://vimeo.com/104906912

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SHIBAURA HOUSE
東京都港区芝浦3-15-4
11:00-18:00(平日)
土曜、日曜、祝日休館
http://www.shibaurahouse.jp
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